アイリスオーヤマは、東南アジアへの自社製品の販売と調達機能を強化するため、ベトナムに続くASEAN2拠点目として、バンコク市(タイ王国、以下タイ)に現地法人「IRIS OHYAMA THAILAND CO.,LTD.」を設立し、11月1日より本格稼働を開始するという。

同社は、中期経営計画「2022年グループ売上高1兆円」を目標に掲げており、その達成に向けて更なるグローバルな事業展開と総合家電メーカーとしての一層の利益拡大が必要となっている。

今回、国際ビジネスセンター(IBC)制度※を活用した現地法人をタイ国内に設立することにより、ASEAN事業の中核拠点としてさらなる事業拡大を図るという。

これまで同社は、ベトナムと台湾に現地法人を置き、東アジア地域における家電製品の販売を行っている。

今回新たにタイに拠点を設けることにより、ASEANを中心に展開している大手ネット通販企業や、現地リテーラーに対し、家電を中心とした現地への販売強化を図る。

また、近年タイでは、COP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)を受け、省エネを促進する企業が増えている。

そのため、同社が日本国内に展開しているLED照明をはじめ店舗什器や建築資材、オフィス家具、コロナ対策用品など法人向け商材のタイ国内およびASEAN全域での販売を開始するとのことだ。

また¥、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、中国一国に依存するサプライチェーンの脆弱性が顕在化しているという。

今回同社は、ASEAN地域ではベトナムに続く2拠点目として、金型等の調達をタイ現地でも行うことにより、サプライチェーンの見直しと体制強化を図るとのことだ。