Googleは、Women Willの新たな取り組みとして、女性のリーダーシップを推進する「Women Will リーダーシッププログラム」をスタートすると発表した。

Google ではこれまで、Women Willという活動を通して、柔軟で効率の良い働き方への改革を後押し。

具体的には、複数企業との働き方改革実証研究結果をもとにつくられたサポートコンテンツを提供する「未来の働き方プロジェクト」や、出産などさまざまな理由で女性が仕事をやめてしまう状況を改善するため、女性の周辺のさまざまな立場の人ができるアイデアを集めてサポーター企業や団体と共に実践の輪を広げていく「#HappyBackToWork」という取り組みをおこなってきたという。

テクノロジーを活用した働き方改革が進み、女性の就業者数や出産後の復職率は改善されてきたものの、女性の指導的地位における割合を増やすためには、女性自身のスキルの底上げと、女性を取り巻く環境を改善するという両輪での取り組みが必要であるとし、今回、Women Will の新たな取り組みとして、女性のリーダーシップを推進する「Women Will リーダーシッププログラム」をスタートするとのことだ。

Women Willリーダーシッププログラムの内容は以下。

1.参加登録企業を対象とした2か月のリーダーシッププログラム

このプログラムでは、2か月間のトレーニングおよびワークショップ(週1-1.5時間×8週間)を通して、自ら考え行動する主体性や周囲を巻き込む実行力といった本質的なリーダーシップについて学ぶという。

参加は、現在マネジメントの地位にいる代表者と、参加メンバーのチーム単位となり、企業単位で登録できる。現在の経営層やマネージャーレベルの人を対象とし、組織の環境やカルチャーを変革していくための方法も紹介するとしている。

初回では、電通、毎日新聞社、クラブツーリズム、大同生命といった企業の参加が決定。

2.すべての人を対象としたオンラインで受講できるリーダーシップトレーニング

すべての人がリーダーシッププログラムのトレーニングをウェブサイト上で受講でき、1で提供するワークショップや参加企業同士の交流はないが、動画視聴形式でトレーニングの内容を受講できる。

  • プログラムの一部内容
    • パーソナルブランディング / 自身のキャリアの作り方
    • 女性がより柔軟に働くための環境づくり:分散型ワークスタイル
    • リーダーとして活躍するスキル
    • 自分らしいリーダーシップとは
    • 社内起業家のマインドセットとは

また、国連機関のUN WomenとILOが実施する「WE EMPOWER G7」プログラム(資金提供:EU)より、「世界の企業が取組むジェンダー平等の推進:最新潮流と日本の今」と題したレクチャーをスペシャルコンテンツとして提供。

同コンテンツもサイト上ですべての人が受講できるとのことだ。

また、Google for Startupsでは、アジア太平洋地域で成長するスタートアップの女性起業家を支援する8週間のプログラム「Immersion: Women Founders」を開始。

選出された全6社は、プログラムを通して、顧客基盤や収益の拡大、資金調達の準備など、成長のための課題解決に向けたメンターシップの支援を受けるという。

すべての女性が平等に活躍できる社会へ、今後もGoogleはさまざまな取り組みを通して尽力していくとしている。