感染症対策研究センターは、新型コロナウイルスに対する石けんの抗ウイルス効果について研究し、ハンドソープを中核とする衛生管理の提案および普及を目指して産学で共同研究を実施している。
同研究は基礎研究グループ・抗微生物評価のプロジェクトリーダーである坂口剛正教授のチームが行い、その結果、無添加石けん「手洗いせっけんバブルガード」が新型コロナウイルスを99.99%以上不活化させることがわかったと公表した。
試験では、新型コロナウイルスとオレイン酸カリウム水溶液を1:9で3分間反応させ、TCID50法で感染価を求めた。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、6月26日に脂肪酸カリウム・脂肪酸ナトリウムに新型コロナウイルスに対する抗ウイルス効果を有することを発表し、同実験結果は、NITEの報告内容と同じ傾向を示したとのことだ。
松本哲朗センター長は「多くの感染症の予防に手洗いが有効であることが知られています。現在流行中の新型コロナウイルス感染症にも、マスクの着用と手洗いが有効です。流水による手洗いでも有効ですが、石鹸と流水による手洗いはさらに有効です。石鹸の中で、バブルガードは新型コロナウイルスにも有効であることが分かり、推奨される手洗い用の石鹸であることを知ることができました。」とコメントしている。