ヤフーは、日本最大級のインターネットニュース配信サービス「Yahoo!ニュース」が提供する「Yahoo!ニュース コメント」において、Yahoo! JAPAN IDを新たに取得して違反投稿を繰り返す悪質なユーザーへの対策を強化すると発表した。
過去に「投稿停止措置」を受けた携帯電話番号の所有者が、Yahoo! JAPAN IDを再取得した場合でも、コメントの投稿が制限されるとのことだ。
Yahoo!ニュースでは2018年6月より、不適切なコメントを複数にわたって投稿したアカウントについては、それ以降の投稿ができなくなるよう、投稿停止措置をとっている。
しかし、残念ながら一部のユーザーにおいて、投稿停止措置を受けてもYahoo! JAPAN IDを新たに取得し、不適切な投稿を繰り返す行為が確認されているという。
そこでYahoo!ニュースは、こうした状況を改善するため、違反投稿を繰り返す悪質なユーザーに対して、これまでより厳しい措置をとることを決定。
今回、Yahoo! JAPAN IDの新規取得時に携帯電話番号の登録が必須になったことを活用し、一度Yahoo!ニュースで投稿停止措置を受けたユーザーが、同じ携帯電話番号を利用してYahoo! JAPAN IDを再取得した場合であっても、コメントの投稿を制限するという。
なお、今回の措置はコメントの投稿のみを制限の対象とし、措置を受けたユーザーでも、コメントの閲覧や「そう思う」「そう思わない」ボタンの投票については引き続き利用ができるとのことだ。
また、「Yahoo!ニュース コメント」以外のサービスは、この措置の影響なく利用できるとしている。
Yahoo!ニュースは、ユーザーがニュースを通してさまざまな意見に触れ、新たな視点を得るきっかけを作るために、配信される記事に意見や感想を投稿できる機能として「Yahoo!ニュース コメント」を2007年より提供している。
健全な言論空間を創出するため、専門チームによる人的なパトロールに加えて、自社で開発した「深層学習を用いた自然言語処理モデル(AI)」を利用し、誹謗中傷などの不適切な投稿を1日平均約2万件削除するなど、不適切な投稿への対策を行っているとのことだ。
Yahoo!ニュースは今後も、「Yahoo!ニュース コメント」で投稿される多様な考えや意見によって、ユーザーがニュースに対する興味や多角的な視点を持つきっかけを提供するとともに、健全な言論空間を構築するために努めていくとしている。