デザミスとNTTテクノクロスは、乳用牛および肉用繁殖牛の分娩兆候を検知するアルゴリズムを共同開発した。

両社はデザミスが提供している牛の行動モニタリングシステム「U-motion®」のオプションとして、肉用牛繁殖農家を対象に分娩アラートをサービス提供開始する。

U-motion®はICT・IoT・人工知能などの技術を活用して牛の行動をリアルタイムにモニタリングするサービス。

牛に装着した専用センサが、採食、飲水、起立、横臥、歩行、反芻などの行動データを24時間収集し続ける。

集積したビッグデータを人工知能(AI)で解析し、アラート機能や台帳機能として提供することで、効率的な農場経営をサポートするという。

今回開発された分娩アラートは、センサで取得した加速度と気圧のデータから自動で分娩兆候を検知するアルゴリズム(特許出願中)を新たに開発し、分娩検知専用のセンサタグを牛の尻尾に装着することで、日本で初めて尻尾の動きから分娩を検知するシステムとなっている。

また、アルゴリズムが分娩兆候を検知すると、牛番号・牛舎番号などの個体情報をEメールで通知。

農場から離れた場所からも分娩予定の牛の行動を確認することができる。

さらに、アラートが出た牛を優先的に対応することで分娩事故のリスクを減らすことが可能とのことだ。