米Appleは10月13日、同社のイベントでiPhoneの最新モデル「iPhone 12」を発表した。
今回発売されるのは、5Gに対応した、6.1インチのiPhone12とiPhone12 Pro、5.4インチのiPhone12 mini、6.7インチのiPhone12 Pro Max。
iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxは、グラファイト、シルバー、ゴールド、パシフィックブルーの4色のステンレススチールの仕上げから選ぶことができる。
また、iPhone12、iPhone12 miniは、ブルー、グリーン、ブラック、ホワイト、(PRODUCT)REDの5色のアルミニウムの仕上げから選ぶことができる。
発売時期については、iPhone 12 Pro MaxおよびiPhone 12 miniは、11月6日予約開始となり、11月13日から店頭販売される。
iPhone12 proおよびiPhone12は、10月16日午後9時から予約受付開始となり、店頭販売は10月23日開始となるとのことだ。
iPhone 12 Proは、洗練されたフラットなエッジの新デザインを採用。また、iPhone 12およびiPhone 12 miniは、なめらかでフラットなエッジの新しいデザインで、筐体には航空宇宙産業で使われるレベルのアルミニウムが使われている。
各モデルの新しいデザインには、医療に使われているものと同じグレードの美しいステンレススチール製フレームと精密でなマットな背面ガラスを使い、強靭なCeramic Shieldを導入。
Ceramic Shieldで強化された前面カバーは、高温結晶化ステップを新たに加えガラス母材内のナノセラミック結晶を析出させることで、ガラスを超え、耐落下性能が4倍向上している。
また、業界最高クラスのIP68等級の耐水性能があり、最大水深6メートルで最大30分間の水没に耐えるほか、コーヒーやジュースなどの日常的な液体に対する耐水性能を備えているという。
各モデルに、Super Retina XDRディスプレイを搭載されており、iPhone 12 Pro Maxでは、これまでのiPhoneの中で最大のディスプレイと350万ピクセル近い解像度を実現したとのことだ。
各モデルはほかのスマートフォンよりも多い5G周波数帯に対応するため、世界中で最も幅広く5Gエリアをカバーするという。
米国で販売されるモデルは、5Gのうち、より高い周波数帯を使用するミリ波にも対応するため、人が多く混み合った場所でも最高4Gbpsの通信速度を実現。
また、バッテリー駆動時間を延ばすスマートデータモードが搭載されており、5Gが必要かどうかを判断し、データ使用量、速度、電力のバランスをリアルタイムで調整するとのことだ。
5ナノメートルプロセスを使ったチップである「A14 Bionic」は、パフォーマンスをこれまでより80パーセント向上させる16コアのNeural Engineを搭載。これは毎秒11兆回の演算を可能にし、最も過酷な機械学習モデルにおいても向上したパフォーマンスを実現するという。
他のスマートフォン向けの最速チップと比較して最大50パーセント高速のCPUとGPUを備えているため、コンソールレベルのゲームの体験、パワフルなコンピュテーショナルフォトグラフィなどを実現しつつ、長時間のバッテリー駆動をもたらすとのことだ。
また、A14 Bionicは新しい画像信号プロセッサ(ISP)と共に画質を向上させ、パワフルなコンピュテーショナルフォトグラフィを実現したという。
iPhone 12 Proの各モデルは、Appleのマルチフレーム画像処理とコンピュテーショナルフォトグラフィをRAW形式の多用途性と組み合わせた、今年末に登場予定の新しいApple ProRAWも特長となっている。
ユーザーは色、細部、ダイナミックレンジに対する完全なクリエイティブコントロールをiPhone上もしくは他のプロ向けの写真編集アプリケーションで体験することができるという。
iPhone 12 Proは、7枚構成のレンズ、ƒ/1.6の開放絞り値の新しい広角カメラを搭載し、これまでのiPhoneで最も明るく、明るさが足りない場面での性能が写真とビデオで27パーセント向上。
120度の視野角を持つ超広角カメラは、狭い場所も壮大な風景も、より多くの光景をとらえることができるという。
焦点距離52mmの望遠カメラはポートレートの構図にぴったりで、4倍の光学ズームレンジを実現している。
iPhone 12 Pro Maxでは、ƒ/1.6の開放絞り値の新しい広角カメラは、47パーセント大きい1.7μmピクセルのセンサーを誇り、明るさの足りない場面での性能が87パーセントも向上。
広大な超広角カメラと、より近づいたショットやタイトな構図が撮れる柔軟性が増した焦点距離65mmの望遠カメラも搭載し、システム全体として、5倍の光学ズームレンジを提供する。
ナイトモードが強化され、TrueDepthカメラと超広角カメラでも利用できるようになり、さらに明るい映像を撮影可能に。
明るさが足りない場面で三脚を使うと、露光時間を長くすることでビデオを鮮明にし、光の動きを美しく描き、よりなめらかな露出を可能にする、ナイトモードのタイムラプスが搭載され多とのことだ。
さらに、Deep Fusionが向上して高速になり、すべてのカメラに搭載されたほか、新しいスマートHDR 3によって複雑なシーンでもより現実の世界に近い写真を撮影できるという。
iPhone 12 Proの各モデルは、ス、さらに進化したビデオ手ぶれ補正や、ワークフロー全体でDolby Visionを使った最高60fpsのHDRビデオの体験を可能にするデバイスになっているという。
Dolby Visionでのグレーディングは撮影中にその場で行われ、写真アプリケーションやiMovieでの編集中にも維持されるとのことだ。年末までにはFinal Cut Pro Xも対応するという。
iPhone 12とiPhone 12 miniは、A14 Bionicと新しいデュアルカメラシステムを採用している。この先進的なカメラシステムは、超広角カメラと、iPhoneの中で一番明るいƒ/1.6開放絞り値の新しい広角カメラを搭載し、明るさが足りない場面でもより一層美しい写真やビデオを撮影できるように、取り込む光の量が27パーセント向上させている。
iPhone 12の各モデルでは、すべてのカメラにナイトモードとより高速なDeep Fusionが搭載されたので、TrueDepthカメラ、広角カメラ、超広角カメラを使ってどのような環境でもより美しい写真を撮影可能にするという。
スマートHDR 3は機械学習を活用するため、ホワイトバランス、コントラスト、質感、彩度を調整するため、自然な写真に仕上がるとのことだ。
搭載されているMagSafeは、ワイヤレス充電コイルの周囲を取り囲むマグネットの配列が適切な配置と効率のために最適化されており、いつでもiPhoneを完璧につなぐため、ワイヤレス充電を安全かつ効率的に行うことができるという。
MagSafe充電器は最大15Wの電力を効率的に供給し、既存のQi対応デバイスにも適合。
MagSafe充電器と、iPhoneとApple Watchで利用できるMagSafeデュアル充電パッドといった充電用途のアクセサリに加えて、iPhoneの背面に簡単に装着できる新しいシリコーンケース、レザーケース、クリアケース、レザーウォレットも登場するとのことだ。
また、サードパーティ製の画期的なMagSafeアクセサリも登場予定としている。