NXP® Semiconductors(以下、NXP)と日本電気(以下、NEC)は、NECが移動体通信事業者(MNO)である楽天モバイル向けに提供するマッシブMIMO 5Gアンテナ無線子局(RU)に使用するRF Airfastマルチチップ・モジュール(MCM)のサプライヤとして、NXPを選択したと発表した。
NECのマッシブMIMO 5Gアンテナ無線子局は、楽天モバイルの完全仮想化クラウドネイティブ・モバイルネットワーク向けの5Gオープン仮想化無線アクセス・ネットワーク(vRAN)インターフェースを採用している。
このシステムは超高精度デジタル・ビームフォーミングの採用により高効率の大容量伝送を実現するほか、回路の集積度向上によって小型化を実現しており、設置が容易だという。
また、NXPの新しいAFSC5G40E38 RF Airfastマルチチップ・モジュールは、日本の5Gインフラ展開における周波数/出力要件に対応して開発された。
NXPのRF Airfastマルチチップ・モジュールはさまざまな地域の周波数帯や出力をカバーする共通のフットプリントを提供し、ネットワーク・モバイル・オペレータによる市場投入の迅速化を可能にするとのことだ。
NECは楽天モバイルと共同開発した5GインフラにNXPのRF Airfastマルチチップ・モジュールを使用し、製造している。
NECのワイヤレスアクセスソリューション事業部部長代理の辻 和司氏は「NXPの5G RF Airfastマルチチップ・モジュールは、日本の5Gインフラに必要とされる周波数帯と出力レベルに対応します。この技術の柔軟性、集積度、性能により、5Gインフラ向け無線製品の迅速で効率的な開発が可能になりました。NECは楽天モバイルとNXPの両社と協力し、こうした5Gサービスをエンドユーザーに提供できることを嬉しく思います」とコメントしている。