Facebookが、ヘイトスピーチポリシーを更新し、ホロコーストを否定または歪曲するコンテンツを禁止すると発表した。
ホロコーストは、1930年代からナチスドイツが行ったユダヤ人の大量虐殺。Facebookには、このホロコーストを否定または大規模ではなかったといった投稿があった。
この投稿に対し、世界中の反ユダヤ活動を監視するユダヤ人団体「ADL」などが同社に対し、上記の内容の投稿を規制するよう求めていたという。
同社は、18〜39歳の米国の成人を対象とした最近の調査によると、約4分の1が、ホロコーストは神話である、誇張されている、または確信が持てないと述べたとしている。
調査の結果を受け、同社は、「若い世代がホロコーストについて無知であることに基づいている」とし、また、反ユダヤ主義に基づく暴力が増えているとのデータを見て今回の決断に至ったとのことだ。
同社は、2020年中にホロコーストまたはそのプラットフォームでの拒否に関連する用語を検索した場合、Facebookから信頼できる情報にアクセスできるようになるとしている。
なお、同社の共同創業者兼会長兼CEOであるMark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏は、「ホロコーストの恐ろしさを最小限に抑えたり否定したりすることで、自由な表現に立ち向かう緊張感に苦しんだ。ヘイトスピーチについての政策が広がるように、反ユダヤ暴力の増加を示すデータを見て、私自身の思考は進化しています。言論を受け入れられないものとの間に正しい線を引くのは簡単ではないが、今の世界の状態では、これが正しいバランスだと思う。」と自身のFacebookにて述べている。