コニカミノルタ、「Connected Dome」ビジネス戦略を発表 DXによりドームシアター施設を多⽬的化

コニカミノルタとコニカミノルタプラネタリウムは、「Connected Dome」ビジネスを始動させると発表した。

コニカミノルタは、現在のプラネタリウムを中心とした映像ソリューション事業に、ネットワークやクラウドと連携したプラットフォーム型サービスConnected Domeを投入し、強みである全天周映像とVR映像を核に、「臨場感×ネットワーク」によるリアルな体験を映像で再現するという。

今まで単体で運用されてきたプラネタリウムをネットワークを介してつなぎ、多様なコンテンツ体験を提供すると共に、オペレーション効率をアップさせ、運用コスト削減を支援するとのことだ。

同時に、各館独自の投映プログラム作成も可能なエッジサーバーや、スクリーン自体が発光するLEDドームシステム「DYNAVISION-LED」など、ハード面においてもドームシアター施設の価値を高めるための、先進的なデジタル技術を提供するという。

そこでコニカミノルタは、Connected Domeビジネスの第一弾として、プラネタリウム番組の配信をネットワークサービスで行う、全天周デジタルコンテンツ配信サービス「Connected Dome Library」の提供を開始するという。

Connected Dome Libraryは、クラウド経由でダウンロードしたコンテンツを専用サーバーに格納し、そのまま上映できるため、より多くのコンテンツを手間なく、効率的に上映でき、休館日数の削減に寄与するとのことだ。

また、効率的なコンテンツ配給により、上映館はこれまでよりも多くのコンテンツを自由に編成できるようになるため、来場者のリピート率向上に役立つという。

さらに、プラネタリウム職員のワークフローを改革し、生産効率を高めることで、創造的な業務への時間を生み出すサポートするとしている。

加えて、今後はドーム施設同士をつないだライブ配信も実施する予定で、プラネタリウムの情報発信基地としての価値を高めるとしている。

将来的には、全国の自治体に設置されている約350館のプラネタリウムがパブリックビューイングやコミュニティライブサイトの対象となり、複数のプラネタリウムで同じ星空を見ながらコミュニケーションを行ったり、宇宙ステーションと交信したり、遠隔地で開催される音楽ライブやイベントに参加できるなど、双方向の360度体験を提供していくという。

また、これら日本各地からの映像情報の相互配受信によって、観光の活性化や教育機会の充実といった地方創生にも貢献できるとしている。

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