進研ゼミ中学講座、「子どもの潜在能力診断」を公開 9つのタイプで判定

ベネッセコーポレーションの「進研ゼミ 中学準備講座」では、小学6年生(2021年4月に中学校入学)やその保護者を対象にした、自分の能力や性格、将来のキャリア形成に役立つ診断「将来の夢が見つかる!?子どもの潜在能力診断×ディグラム・ラボ」(以下、子どもの潜在能力診断)を公開したことを発表した。

また、中学生活の中で夢をもつ・好きを見つけることの大切さを伝えるキャリア教育サイト「新・夢の履歴書」(以下、ユメレキ)も公開した。

「子どもの潜在能力診断」のベースとなるディグラム診断は、心療内科医や臨床心理士などの間で非常に有名な心理テスト「エゴグラム」をもとに、数十万人規模のアンケート調査や、対面による心理テスト診断(実証実験)から、改良を重ね統計データを織り交ぜた独自に開発した診断となっている。

今回はディグラム・ラボ所長の木原誠太郎氏が監修しており、子どもが自身を診断するパターンや保護者が自身または子どもを診断するパターンなど計4つの性格診断を公開した。

10問2択式の質問を答えると、9つのタイプの中から選ばれた診断結果を表示。子ども自己診断パターンでは、診断したタイプの詳細やそのタイプにおすすめの職業、進路アドバイスなどを表示するとのことだ。

また、ユメレキは、「中学生は大人への第一歩」であるとともに、中学進学に向けての準備を進める中で「夢を持つことの大切さ」を伝えたく立ち上げられたという。

同社は、ユメレキによって、新型コロナウイルスの感染拡大など社会情勢により閉塞感が漂い、通常とは違った生活を送ることになった昨今、未来ある子どもたちに向けて、少しでも明るい情報を届けたいと考えているとしている。

夢をかなえ、様々な職業に就いている社会人の先輩たちに、小・中学生時代の過ごし方についてインタビューし、夢を持ったきっかけや、中学に向けて身につけるべき力や意識するべき姿勢などを紹介しているとのことだ。

なお、公開にあわせて、卓球女子で五輪2大会連続メダリストの福原愛さん、仮面ライダーシリーズで主演も務め人気ドラマに出演する注目の若手俳優 飯島寛騎さん、世界的アーティストの衣装などを手掛ける現在美術家の舘鼻則孝さん、踊り手としてだけでなく総合監督としても活躍するバレエダンサーの篠宮佑一さんが登場。

その他、パイロットや客室乗務員など憧れの職業に就く人も登場するという。

文部科学省によると、キャリア教育とは「一人一人の社会的・職業的自立に向け,必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」と定義されている。

子どもがキャリアを形成していくために必要な能力や態度の育成を目標とし、自らの力で生き方を選択していくことができるよう必要な能力や態度を身に付けることが、重要としているとのことだ。

2020年3月に、国立教育政策研究所が公表した調査結果では、2019年度は約8割(79.9%)の小学校で、キャリア教育の「全体計画(その学校の教育活動としての基本的な在り方を示すもの)」を策定しており、7年前の前回調査(63.4%)に比べて大きく進展しているという。

一方で、「年間指導計画(全体計画を実現するため、どのような学習活動を、どのような時期に、どのように実施するかを詳しく示すもの)」まで策定しているのは約5割(50.5%)と、小学校全体の半数に留まっているのが現状であるとのことだ。

また、キャリア教育の一環として、家庭や保護者と「特に連携はしていない」と15.5%の小学校が回答したことが判明。前回調査(29.7%)と比べて約半分になっていることが分かった。

同社は、保護者と子どもで話をするきっかけを作ったり、中学入学後の少し近い将来について話す機会をもってもらうため、これら2つの取り組みを進めてきたとのことだ。

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