選手を個々に育成するマネジメントツール「Aruga」、正式提供を開始 為末大氏ら支援

Arugaは、個別育成ツール「Aruga(アルガ)」正式版の提供を開始したと発表した。

Arugaは、選手一人一人の育成をしたい指導者向けのマネジメントツール。LINEチャットボットが、選手の目標設定、振り返り、コンディショニング記入のサポートを自動で行い、指導者は集まったデータをもとに、個別フィードバックが可能であるという。

紙で選手の目標管理をしている指導者の負担は86%削減され、選手はLINEから手軽に記入できるため、継続率は94%と高い数値を記録しているとのことだ。

実際にα版を昨年度から実験利用していた立教大学女子ラクロス部は、創部初のインカレ優勝を経験。コアなユーザーからのフィードバックを元に、アップデートを繰り返してきたという。

Arugaは、2020年8月から営業を開始し、既にJ2水戸ホーリーホックトップチームや、小中高大のスポーツチームなど、幅広い年代で利用されているとのことだ。種目もサッカー、ラグビー、ハンドボール、ラクロスなど7種類以上の種目で導入されている。

主な機能として以下が挙げられている。

1.毎日のPDCAを回すチェックイン/チェックアウト機能

チェックイン:目標設定
練習前に選手は、チャットボットと「今日の練習でどんなことに取り組むのか?」という、目的の明確化を行う。

チェックアウト:振り返り
練習後に、チャットボットが自動で選手に質問を送り「今日上手く行ったこと」「次にどう改善するか?」など、振り返りをサポート。

2.コーチフィードバック機能

コーチは選手が記入した情報を、アプリとPCから確認ができる。いつでもどこでも簡単に、個別フィードバックを送ることが可能。

3.コンディショニング機能

コロナ対策(体調把握)のコンディションチェックも可能。選手は新しいアプリをインストールすることなく、LINEから簡単に記入ができる。

集まったデータはコーチのPC画面に送られ、質問項目はチームによってカスタマイズ可能なので、疲労度や怪我の有無なども集計可能であるとのことだ。

Arugaは、元オリンピック代表選手である為末大氏や元サッカー日本代表の岩政大樹氏が支援・応援をしている。

為末氏は、「スポーツを通じて得られる一番大きなものは、自分で自分を育てる力です。Arugaを通じて、たくさんの選手たちが自分で目標を立て、今日の練習を振り返り、自分自身を知る力を身につけてくれるのを願っています。」とコメント。

また、岩政氏も「たくさんの情報に溢れた現代において、肌で感じた体験を振り返り、それを言葉にして自らの知識にしていく作業は、より重要になってきていると思います。Arugaはその手助けをしてくれると思い、応援を決めました。」と述べている。

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