クボタと、AIコンピューティングの技術を持つエヌビディア コーポレーション(以下、NVIDIA)は、農業機械の自動運転分野において、戦略的パートナーシップを結んだことを発表した。
クボタは、これまでもGPSを活用した有人監視下での無人運転が可能なトラクタを発売するなど自動運転農機の開発を進めてきたが、今後さらに、天候や生育状況などのデータから適切な農作業を判断し、適時に実行に移すことまでできる次世代の完全無人農機を実現すべく研究を進めているという。
次世代型無人農機の実現には、周囲の状況を正確に把握する「目」と、瞬時かつ高度に次の動作を判断する知能化が必要であり、それには車載型で遅延の無い「エッジAI」での画像認識が欠かせないとしている。
そこで同社は、高い計算処理能力を持つGPUとそれを用いたAI開発プラットフォームを提供しているNVIDIAと連携し、エッジAIの技術を高めてきたとのことだ。
そして今回の戦略的パートナーシップ締結により連携を強化し、自動運転農機の開発を加速するとともに、農業人口減少が続く日本農業の持続に貢献していく方針を示している。