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住友商事、AIが農業の物流を最適化 「CLOW」の実証実験開始

住友商事は、農業関連物流マッチングサービス「CLOW」(クロウ)の本格事業化に向け、実証実験を開始した。

CLOWは、AIを用いて、農作物を出荷したい農家や効率的に輸送したい農業法人と輸送スペースを有効活用したい物流会社をマッチングし、最適な輸送ルートを提案するサービス。

多数の農家および農業法人のニーズとトラックの空車状況をクラウドに集約し、効率的な集荷・配送ルートをアルゴリズムにより自動的に設定することで、これまで自家用トラックで運ばざるを得なかった農家に新たな物流の外注手段を、個別に物流を手配していた農業法人に共同配送による安価な物流システムを、また物流会社には新たなビジネスチャンスを提供するという。

同実証実験では、協力先である東三温室園芸農業協同組合から提供される過去の農作物出荷データをもとにCLOWが設定した集荷・配送ルートの効率性が、日本通運の協力を得て精査される。

CLOWのアルゴリズムの蓋然性を検証し、同時にアプリケーションの操作性などについてヒアリングを重ねることで、今年度中のCLOWの市場への試験導入を目指しているとのことだ。

また、京都府京丹後市においても、丹後王国ブルワリーの協力のもと、同様の実証実験を行う予定としている。

住友商事は、CLOWを通じて農業関連物流を効率化することで、農業・物流業界の課題を解決し、豊かな超高齢社会、持続可能な社会の実現に貢献していく方針を示している。

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