東日本電信電話(以下、NTT東日本)はイー・コミュニケーションズと資格・検定試験のオンライン化において、替え玉受験やカンニング等を防止する「クラウドAIを用いた挙動検知機能」を共同開発したと発表した。

現在、新型コロナウイルスの影響で、従来の集合形式での試験の多くは中止・延期を余儀なくされている中、オンライン形式の試験が増加している。

こういったオンライン試験のニーズは一過性のものではなく、ニューノーマル時代の新たな試験のあり方となることが想定される。

一方で、オンライン試験では受験者を監視することができず、替え玉受験やカンニングなどの不正行為を把握できないといった課題がある。

このような背景から、NTT東日本ではイー・コミュニケーションズと連携し、集合形式の試験と変わらぬオンライン試験の運用ができるよう、AIが人の目線や動きから自動解析し、不正の疑いのある動きを検知する同機能を共同開発したとのことだ。

今回、数多くの資格試験を手掛けてきたイー・コミュニケーションズの実績を活用して、試験不正時における人間の動きの特徴を学習させることで、不正の疑いのある動きを検知し、該当箇所のみを確認者に通知することで、確認者の作業時間を短縮することができるAIモデルを構築したという。

同AIモデルでは、試験開始後に受験者を交代する替え玉受験や複数人での受験、カンニングペーパーの利用などの不正の疑いのある動きの検知が可能となっている。

今後、NTT東日本では各種業界の課題解決に向けて、AIを活用したソリューションの提供を図っていくとしている。