ユニ・チャームは、東京都が公募する「使用済み紙おむつのリサイクル推進に向けた実証事業」における、「効率的な収集・運搬手法」モデルの事業者に採用されたことを発表した。
これにより、東京都の各自治体・企業・団体と協業し、「使用済み紙おむつのリサイクル」推進を通じて、持続可能な社会への貢献を目指し、地球環境保全と経済的成長を両立する事業活動に取り組んでいくとしている。
同社は、循環型社会を目指して、2015年より使用済み紙おむつを再資源化するプロジェクトを開始し、 2016年12月からは鹿児島県志布志市や大崎町とともに実証実験を実施してきた。
実証実験を通じて、パルプ等を衛生物品に利用可能なレベルまで再生する技術の確立、洗浄・分離時に使用する処理水まで再利用した『総循環型モデル』を推進しているという。
こうした『総循環型モデル』の推進で欠かせないのが、使用済み紙おむつの分別方法や、分別回収に行きつくまでの事業計画であるため、都内自治体の協力を得て、高齢者施設・保育園等にて、使用済み紙おむつの分別を行い、回収会社等とともに分別回収の実証実験を開始するとのことだ。
同社は、同取り組みが2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」で定めた17の目標のうち、下記の7つに貢献するとユニ・チャームでは考えているとしている。
・すべての人に健康と福祉を
・エネルギーをみんなにそしてクリーンに
・働きがいも経済成長も
・産業と技術革新の基盤をつくろう
・つくる責任 つかう責任
・陸の豊かさも守ろう
・パートナーシップで目標を達成しよう
今後、実証事業を通じて、使用済み紙おむつリサイクル事業を、国内及び海外で展開できる循環型モデルの構築を行い、新たな課題を明確にして、対策を行っていく方針を示している。