東京流通センター(以下、TRC)は、物流における課題解決を目的とした物流テックが集積するコワーキングショールーム「TRC LODGE」をTRC敷地内に10月1日にオープンしたと発表した。

物流テックの展示を行う出展企業と、ご来場者間のビジネスマッチングによる物流業界の課題解決や、出展企業間のコラボレーションによる新ビジネス創出を実現する場を提供するという。

TRCは1967年から50年以上に亘り東京・平和島にて物流施設と展示場の運営を行ってきた。

オープンしたTRC LODGEは、「物流テック×新しい展示のかたち」を提案する空間であるという。

これまでTRCが蓄積した物流施設・展示場運営のノウハウを生かし、物流業界全体の効率化・高度化に繋がる物流テックを有する企業の商品や技術を常設展示する、小規模・無人非対面のビジネスマッチング空間になっているとのことだ。

物流テック常設ショールームに来場する一般客は、物流の工程ごとに展示されている効率化・最適化の物流テックに触れることができ、展示された商品や技術に興味を持った人は、来場予約時に発行されるQRコードを展示ブースの機器にタッチするだけで出展企業の担当者と連絡が取れるという。

今回、三菱地所DX推進部と協働し、ユーザーへのシームレスなUX(ユーザーエクスペリエンス=顧客体験)を提供することを目指し、予約やマッチングの手続きを極力省力化することで、「いつでも気軽にご来場頂けるショールーム」を提供していくとしている。

また、出展企業は、併設の「セミナールーム・コワーキングスペース」でのセミナー開催や、新商品の実験やデモスペースとして最新倉庫を1時間から貸切利用できる「タイムシェア倉庫」の利用も可能なため、既存商品の展示のみならず、新商品の開発や実験の場としても利用可能であるとしている。

TRCでは、今後も、中長期視点での物流業界全体の課題解決・価値創造に寄与する取り組みを実施するとともに、多様化する利用者のニーズを一早く捉え、そのニーズに応えられる施設づくり・運営、より良い利用環境の提供に取り組むことで、物流業界の変革へのチャレンジをサポートしていくとのことだ。

なお、TRCは大田区平和島のTRC敷地内にて「東京流通センター物流ビルA棟」の再開発事業に2021年5月末の閉館後より着手し、2023年夏の竣工を予定している。

また、三菱地所は大都市圏の物流適地・雇用優位性が高い立地に物流施設ブランド「ロジクロス」を展開しており、計画中を含め、累計20棟、延床面積約163万㎡の物流施設開発を手掛けている。

TRC LODGEを通じて、三菱地所グループの物流施設の入居者にソリューションを提供し、ハード・ソフト両面から物流業務効率化・高度化を支援していくとのことだ。