日本レコード協会は、悪質なリーチアプリ(以下、違法音楽アプリ)の規制強化を目的とする改正著作権法が10月1日から施行されることに伴い、違法音楽アプリの根絶に向けた特設サイト「あの音楽アプリは、もう違法。」を開設したと発表した。

同サイトでは、「あの音楽アプリは、もう違法。」をメインコピー、「曲の無断使用から、アーティストを守ろう。」「SAVE ARTISTS, SAVE MUSIC.」をサブコピーとして、今後も特設サイトを基軸に違法音楽アプリの根絶に向け、様々な情報発信を行っていくという。

違法音楽アプリの実態を分かりやすく紹介するチャート図のほか、法改正内容の詳細や、同アプリに関する実態調査の結果などを掲載。

また、今後は、アーティストが声優として参加する啓発アニメ動画の掲載も予定しており、さらなる啓発活動を行っていくとのことだ。

今回の法改正では、侵害コンテンツに殊更に誘導するリーチサイト等または主として侵害コンテンツを利用するために用いられるリーチサイト等を運営・提供する行為と、これらのリーチサイト等に侵害コンテンツのリンク情報を掲載する行為を一定要件の下で違法とし、差し止め請求・損額賠償請求といった民事措置の対象とするほか、刑事罰(親告罪)も手当てされることになったという。

具体的には、違法音楽アプリを提供する行為については「5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、またはその両方」。違法にアップロードされた著作物のリンクを違法音楽アプリに掲載する行為については「3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金、またはその両方」が科せられるという。

日本レコード協会は、同サイトを通じて、音楽リスナーの著作権への理解を深め、正規音楽サービスの利用を促進し、安心して音楽を楽しめる環境を整備し、音楽文化の発展に寄与していくとのことだ。