NTTデータとトライバルメディアハウスは、「熱狂スポーツ調査2020」と題した、スポーツファンに関する調査レポートを公開した。
「熱狂ブランドマーケティング」は、トライバルメディアハウスが提唱する顧客の熱量を軸にした手法を用い、野球やサッカーなど5競技について、国内スポーツファンの「熱狂度」「推奨意向度」を明らかにした調査レポートとなっている。
主な調査結果は以下になる。
- 熱狂者比率が高い「プロ野球」「Jリーグ」
- 推奨者比率が高い「ラグビー日本代表」
- 熱しやすい「日本代表」、冷めにくい「国内リーグ」
なお、レポート内の「熱狂度」および「推奨意向度」の定義は以下となっている。
なお、レポート内の「熱狂度」および「推奨意向度」の定義は以下となっている。 熱狂度に関する質問で、5 段階中の上位 2 つを選択した人を「熱狂者」とし、当該 カテゴリーの観戦者に占める熱狂者の割合を「熱狂者比率」とする。 推奨意向度に関する質問で、11 段階中の 10 点または 9 点を選択した人を「推奨 者」とし、当該カテゴリーの観戦者に占める推奨者の割合を「推奨者比率」とする。
熱狂者比率が高い「プロ野球」「Jリーグ」
まず、熱狂者(愛情の強さが強い人)比率の第1位は「プロ野球」(64%)、第2位は「Jリーグ」(61%)となり、国内リーグカテゴリーが上位を占める結果となった。
プロ野球とJリーグは観戦者の半数以上が観戦年数10年以上であることもわかっており、熱狂度の高いファンが定着していることがわかる。
推奨者比率が高い「ラグビー日本代表」
今回の調査でもう一つの指標とした、推奨者(ロイヤルティが高い人)比率の第1位は「ラグビー日本代表」(66%)となった。ラグビーW杯での日本代表チームの躍進が大きく影響していると考えられるという。
国内リーグの推奨者比率はカテゴリー間の差が小さく、推奨者比率50%台に集中していて、熱狂者比率の高さが必ずしも推奨者比率の高さにつながっていないことがわかる。
熱しやすい「日本代表」、冷めにくい「国内リーグ」
日本代表カテゴリーでは、熱狂者比率が高くなるほど推奨者比率が高くなっていいることがわかる。
昨年のラグビーW杯のように、世界大会での躍進が熱狂と推奨行動を同時に生み出していると考えられ、日本代表カテゴリーは「熱しやすい」と傾向にある。
一方、国内リーグカテゴリーでは、熱狂者比率に関わらず推奨者比率は50%台に集中。熱狂度の高い「プロ野球」「Jリーグ」は観戦者の半数以上が観戦年数10年超であることも分かっているため、熱狂度の高いファンが定着していて「冷めにくい」特徴があるとのことだ。
調査概要
調査方法:インターネットリサーチ
調査日程:2020年2月7日~2月27日
調査地域:全国
調査対象:5スポーツ、10カテゴリー
野球(プロ野球 *1)/ 野球(日本代表 *2)
サッカー(Jリーグ)/ サッカー(日本代表 *3)
ラグビー(トップリーグ)/ ラグビー(日本代表 *4)
バレーボール(Vリーグ *5)/ バレーボール(日本代表 *6)
バスケットボール(Bリーグ)/ バスケットボール(日本代表 *7)
本調査回答数:11,120サンプル ※競技別に聴取した本調査回答者の合計数
回答者の属性:15~69歳の男女 ※調査会社が保有する調査パネル数
*1 セントラル・リーグおよびパシフィック・リーグ
*2 男子日本代表(侍ジャパントップチーム)
*3 男子日本代表(SAMURAI BLUEおよびU-23)
*4 15人制男子日本代表(BRAVE BLOSSOMS)
*5 Vリーグ男子およびVリーグ女子
*6 男子日本代表(龍神NIPPON)および女子日本代表(火の鳥NIPPON)
*7 男子日本代表(AKATSUKI FIVE)
- <参照元>
- NTT DATA『『熱狂スポーツ調査 2020』』