ソフトバンクは、大阪市およびAIDOR共同体(構成:公益財団法人大阪産業局(以下、大阪産業局)、i-RooBO Network Forum)と共同で、企業が5Gの技術検証や体験を行える施設「5G X LAB OSAKA(ファイブジー・クロス・ラボ・オオサカ)」を、大阪市の「ソフト産業プラザTEQS」内に10月1日にオープンすると発表した。
5G X LAB OSAKAは、7月16日に締結した「5G関連ビジネスの創出に関する連携協定」に基づいて、ソフトバンク、大阪市およびAIDOR共同体の3者が官民連携で運営する、5G関連ビジネスの共創を目的とした施設。
施設内には「展示・体験ルーム」と「検証ラボ」を設置しており、企業は5Gのデモンストレーションを体験できる他、5Gを活用した製品・サービスの検証などが無償で行えるという。
展示・体験ルームでは、約240平方メートルの空間に、5Gを活用した製品・サービス約20種類を展示した、5Gの技術を体感してもらい新たなビジネスの発想を促進するためのスペースとなっている。
災害復旧や工事の自動化、画像検査に役立つ各種ロボットアームや、工場の遠隔作業支援や建設現場での施工検証などに使える、MR(複合現実)デバイスを活用したソリューション、車両などを遠隔地から低遅延で操縦できるシステム、ニューノーマル時代を見据えた人の密集を回避するデジタルサイネージや移動型サイネージなど、多種多様な業種別の製品・サービスを展示しており、デモンストレーションを含めて約1時間で見学・体験が可能となっている。
検証ラボでは、試験用基地局を設置し、外部からの電場や磁場の影響を受けないように設計された「シールドテント」内で、5Gや4G LTEを活用したロボットの遠隔操作の検証や、高速・大容量の機能を検証するスループット測定など、企業が持ち込んだ機器やアプリケーション(コンテンツ)の動作検証を行えるという。
また、開発スペースを併設している他、今後はスタッフによる技術相談や開発支援も行う予定とのことだ。
さらに、5G関連ビジネスの創出を目的として、開発支援やビジネスパートナーのマッチングなどのビジネスサポートも行うという。
大阪市が設置するテクノロジービジネスの支援拠点であるソフト産業プラザTEQS内にあるため、同拠点が展開する各種支援メニューを利用することが可能。
例えば、先端技術に関する講座の受講や専門家への相談が可能な「ビジネス開発プログラム」などに参加することができ、5Gを活用したビジネスを検討される場合は、ソフトバンクが技術サポートを行う。
加えて、5Gに関する研究会やセミナーを通した技術情報の共有、実証実験のサポートなどを行う他、ソフトバンクや大阪産業局のネットワークなどを活用し、ビジネスパートナーのマッチングもサポートするとのことだ。