モビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP」を展開するメロウと三菱地所、三菱地所グループのマンションの総合管理会社である三菱地所コミュニティの3社は、三菱地所コミュニティが管理するマンションを対象に「SHOP STOP with 三菱地所のレジデンスクラブ」の本格展開を10月1日よりスタートすると発表した。

これは、メロウが運営する「走る専門店」の停留所「SHOP STOP」をマンション敷地内に設置し、そこにフードトラックや移動物販車両が日替わりで出店する仕組みであるという。

このサービスの導入によってマンション住民は、移動店舗という個性あふれる小さな専門店の料理や商品を購入できるだけでなく、プロの知識やサービスとともに、毎日変わる店での新しいショッピング体験を楽しむことができるとのことだ。

なお、3社は今後このサービス導入を首都圏のマンションを中心に拡大していく予定であるとしている。

3社は、新型コロナウイルス感染症拡大によって変化する暮らしのなか、特に都市部におけるマンション住民の家庭での食事需要の増大に対応するために、フードトラックによる飲食販売を4月から都内の三菱地所コミュニティの管理するマンションにテスト導入したという。

8月までに5物件で62店が参加し約24,000食のサービス提供を行なったとのことだ。

テスト導入した5物件でフードトラック出店に対する居住者満足度調査を行なったところ、満足度平均は5点満点中4.3点と高評価を得ており、「忙しい時にすぐご飯が買えて助かった」といった利便性の向上に対する意見から、「家で作らない料理だった」、「気分転換にもなった」といった外出自粛を余儀なくされる中での体験価値に対しての満足の声が寄せられたという。

さらに、同取り組みでは、フードトラック以外のラインナップとして、豊洲市場仲卸の鮮魚、青果販売などのショップ出店も始めているという。

この販売では市場事業者から直接説明を聞くことができ、スーパーなどではあまり見かけない魚や野菜、果物の品揃えとともに、目利き店主の専門知識に触れられる「ストーリーとの出会い」が居住者に喜ばれているという。今後、ベーカリー、生花店、さらにはフレグランスショップなど、新しい店も続々とラインナップに加わる予定であるとしている。

「SHOP STOP with 三菱地所のレジデンスクラブ」は、コロナ禍のような緊急事態や、ニューノーマルへの対応をはじめとする、居住者の暮らしの変化という長いタイムスパンに寄り添うサービスを目指し、今後の本格展開を決定。

テスト導入した5物件に加えて、順次物件数を拡大予定であるとのことだ。

さらに、三菱地所のレジデンスクラブでは、今後も「家」での時間を楽しめる様々なサービスの導入を検討していくという。

3社は今後も、ショップ・モビリティによる居住者のライフタイムバリュー、居住エリアの利便性の向上、レジリエンス強化を進め、ひいては点在するマンション同士をハブとし、街全体の価値を高める機能としての展開を目指していくとしている。