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メルカリ総合研究所は、全国のフリマアプリ利用者と非利用者、緊急事態宣言中(4月〜5月)にフリマアプリ利用を始めた人、合わせて1,463名を対象に「2020年度フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」に関する意識調査を実施した。
調査結果は以下になる。
1)モノ(新品・中古品)に関する意識・行動変化
- 商品購入に重視することは、「買い物しやすい場所」
- 中古品の購入・使用への抵抗感が8.4%増加
- まだ使える不要品を「売る」意向、利用者は4.2%増加、非利用者は4.0%増加
- 自分がよいと思うモノを買う意向が9.8%増加
2)緊急事態宣言中にフリマアプリ利用を始めた人の意識
- フリマアプリを始めた理由「不要品処分のため」
- 54.0%が「売る時のことを考えて、モノを大切に扱うようになった」と回答
- フリマアプリを始めた20代の31.0%が「フリマアプリの収入で、バイト(パート)の時間を減らすことができた」と回答
- フリマアプリを始めて「節約意識が高まった」
- 79.9%が「フリマアプリ利用を継続したい」
商品購入に重視することは、「買い物しやすい場所」
フリマアプリ利用者・非利用者に、商品購入で重視することについて質問をしたところ、最も多い回答は、昨年調査と同じく「価格」(89.3%)という結果に。
また、昨年調査との比較で最も増加した項目は「買い物しやすい場所であること」(+20.4%)、次に「接客態度」(+14.0%)、「新品であること」(+12.1%)となった。
中古品の購入・使用への抵抗感が8.4%増加
フリマアプリ利用者・非利用者に、中古品の購入・使用への抵抗感について質問をしたところ、52.9%が中古品の購入・使用に抵抗を感じると回答。
昨年調査では44.5%であったことから、約1年で中古品の購入・使用への抵抗感は8.4%増加したことが明らかになったという。
さらに、過去2〜3年間で中古品の購入機会が増えたか質問をしたところ、32.0%が中古品の購入機会が増えたと回答。
昨年調査では37.5%であったことから、約1年で中古品の購入機会は5.5%減少したことがわかったとのことだ。
まだ使える不要品を「売る」意向、利用者は4.2%増加、非利用者は4.0%増加
フリマアプリ利用者に、まだ使える不要品の扱いについて質問したところ、79.8%が『まだ使える不要品は「売る」』と回答。
昨年調査では75.6%であったことから、約1年で、まだ使える不要品を「売る」意向は4.2%増加したことがわかったという。
また、フリマアプリ非利用者では、45.0%が『まだ使える不要品は「売る」』と回答。
昨年調査では41.0%であったことから、約1年で、まだ使える不要品を「売る」意向は4.0%増加したことが明らかになったという。
自分がよいと思うモノを買う意向が9.8%増加
フリマアプリ利用者・非利用者に、モノや消費に対する意識について質問したところ、86.0%が「他人からどう思われても自分がよいと思うモノを買いたい」と回答。
昨年調査では76.2%であったことから、約1年で「他人からどう思われても自分がよいと思うモノを買いたい」意識は9.8%増加したことがわかったという。
また、モノや消費に対する意識について質問したところ、76.4%が「良質なモノだけを持ちたい」と回答。
昨年調査では67.6%であったことから、約1年で「良質なモノだけを持ちたい」意識は8.8%増加したことがわかったとのことだ。
フリマアプリを始めた理由「不要品処分のため」
緊急事態宣言期間中にフリマアプリの利用を開始した人に、フリマアプリ利用開始の理由を質問したところ、最も多い回答は「不要品処分のため」(47.3%)、次に「家の中の整理整頓のため」(41.9%)、「掘り出し物を購入するため」(26.1%)となった。
54.0%が「売る時のことを考えて、モノを大切に扱うようになった」と回答
緊急事態宣言中にフリマアプリの利用を開始した人に、フリマアプリ利用に伴う経験や意識変化について質問をしたところ、54.0%が「売る時のことを考えて、モノを大切に扱うようになった」と回答。
「売る時のことを考えて、モノを大切に扱うようになった」意識を年代別に見ると、20代から30代は61.0%、40代から60代は48.7%となり、20代から30代の人が12.3%高いことがわかったという。
フリマアプリを始めた20代の31.0%が「フリマアプリの収入で、バイト(パート)の時間を減らすことができた」と回答
緊急事態宣言中にフリマアプリの利用を開始した人に、フリマアプリ利用に伴う経験や意識変化について質問をしたところ、フリマアプリの利用を開始した20代の31.0%が「フリマアプリで定期的に稼げるようになって、バイト(パート)の時間を減らすことができた」と回答。
フリマアプリを始めて「節約意識が高まった」
緊急事態宣言中にフリマアプリの利用を開始した人に、フリマアプリ利用開始後の意識変化について質問をしたところ、最も多い回答は「節約意識が高まった」(59.8%)、次に「身の回りの売れそうなモノを探すようになった」(51.6%)、「リサイクルを意識するようになった」(51.0%)となった。
79.9%が「フリマアプリ利用を継続したい」
緊急事態宣言中にフリマアプリの利用を開始した人に、今後のフリマアプリ利用継続意向を質問したところ、79.9%が「利用を継続したい」と回答。
また、「利用を継続したい」と回答した人に、具体的な利用用途を質問したところ、71.9%が「新古品の購入」で利用したい、67.8%が「中古品の販売で利用したい」と回答した。
調査概要
調査時期:2020年8月12日(水)~14日(金)
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国、20〜69歳、男女1,463名
(フリマアプリ利用者500名、フリマアプリ非利用者500名、緊急事態宣言中にフリマアプリ利用を開始した人463名)
※グラフ内の数値は小数点第二位以下四捨五入
- <参照元>
- メルカリ『「2020年度フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」に関する意識調査』