楽天モバイルと国立大学法人 神戸大学は、神戸市が公募した研究活動経費助成プロジェクト「大学発アーバンイノベーション神戸(令和2年度)(以下、大学発アーバンイノベーション神戸)」において、5Gネットワークを活用したイベント会場の混雑緩和や遠隔コミュニケーション手法に関する研究開発が神戸市より採択されたと発表した。
今後、共同で研究開発・実証研究を進めるという。
「大学発アーバンイノベーション神戸」は、神戸市の地域課題や行政課題の解決、ならびに高度人材の育成・発掘の推進を目的として、神戸エリアの大学等に所属する若手研究者による人文・社会科学分野および関連分野全般の学術研究を支援するプロジェクト。
神戸大学の「センシング技術を用いた行動認識」と楽天モバイルの「5Gネットワーク」を利用し、ウェアラブルコンピューティングの専門チームが協働することで、ヴィッセル神戸のホームスタジアムである「ノエビアスタジアム神戸」を活用したWithコロナ時代に求められるイベント会場での混雑緩和ソリューションや遠隔地とスタジアムを繋ぐコミュニケーション手法などの研究開発を行うとのことだ。
具体的な研究内容および概要は以下のとおり。
研究課題名:「スタジアム体験における自然な混雑緩和に寄与する要素の探索」研究内容:
・スタジアムでのイベント開催時の観客情報蓄積による自然な混雑緩和の実現
・スタジアムと遠隔地をリアルタイムで結ぶコミュニケーション手法の開発
期間:2020年9月14日~2022年3月31日
新型コロナウイルスの世界規模での蔓延から三密を避けた行動が求められており、スポーツ観戦などの多人数が一堂に会するイベントにおける混雑緩和は、今後のスポーツ・エンタテインメントやその地の行政にとって最重要課題になる。
このような状況の下、スタジアムでのイベント開催時における混雑緩和を、参加形態の分散による効果と帰宅を分散させることによる効果に分け、特に5Gネットワークを用いた行動センシングを活用した観客向けシステムの構築を図るという。
さらに、イベント観戦中のユーザーモーションセンサの情報取得による行動分析、イベント終了後の周辺地域情報や帰路情報、関連コンテンツの提示による誘因効果を用いた分散帰宅を実現する仕組みの生成を目指すとのことだ。
また、遠隔地とスタジアムをリアルタイムで繋ぐコミュニケーション手法の研究により、家に居ながらスタジアムの観客と連動して臨場感を得られる体験手法について検討するとしている。
楽天モバイルと神戸大学は、モバイル通信分野において、Withコロナ時代に求められる先進的な研究開発を進め、神戸市の未来社会の変革とさらなる発展へ寄与することを目指すとのことだ。