NTTテクノクロスは、タキイ種苗と協力し、AIが画像から植物の種の発芽率検査を支援するソフトウェア「AI発芽検査」の開発に成功したと発表した。
AI発芽検査では、撮影した種の画像からAIが学習データをもとに発芽状態を判定する。
この支援により、検査員は1回当たりの判定作業を十数秒に短縮できるという。タキイ種苗で、キャベツの種を用いて行った事前の検証では、判定精度(検査員判定との一致率)98%を確認し、経験が浅い検査員の判定作業では、5倍以上の効率化を見込めることが分かったとのことだ。
また、AI発芽検査は、デジタルカメラとパソコンのみで利用可能。大規模な設備を必要とせず、低コストで簡単に導入できるという。判定後の画像は保存可能で、検査の証跡として活用できるとのことだ。
AI発芽検査は、2020年11月1日にタキイ種苗に先行導入し、2021年4月の一般販売に向けて開発・改良を行う予定としている。