コロナ禍で変化した資産運用の在り方、ニューノーマルな資産運用とは

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新型コロナウイルスの感染が拡大し、私たちを取り巻く環境は大きく変化した。

街を歩けばマスクを付ける姿が常識となり、テレワークによって非対面でも日々の業務が完結するようになった。これらの新しい日常を数年前に誰が予想できただろうか。

いま、私たちは誰にも予測できなかった未来の時代を生きていると言えるだろう。

おそらく今後のビジネスにおいても、今まで以上の急速な変化が予測され、世相を予見しながら自身のキャリアを含めた様々なことに対応をしていかなければならない。

そのなかでも今注目を浴びているのが、この先の資産形成予測をどうしていくべきなのか、ということだ。

本記事では、現在の資産形成を取り巻く状況や、今後注目される資産運用方法、テクノロジー(AI)と資産運用の親和性などについて解説。また、記事の後半では、最新のAIエージェントシステム「MAiMATE(マイメイト)」の特徴について紹介する。

将来の資産は、自分で運用して増やす時代となった。変化はチャンスのタイミングでもある。時代の変化の波に乗り遅れないように、ぜひ本記事を最後までご覧いただきたい。

今の時代に資産形成が必要な理由

そもそもなぜ、いま巷で資産形成が必要だと叫ばれているのだろうか。なぜ、銀行への「貯蓄」ではダメなのか。

その理由は大きく分けて、以下の2つに集約される。

①入るお金が減り、国民の負担額は増えている
②預金だけではお金が増えない時代になった

以下、解説する。

①入るお金が減り、負担額は増えている
国税庁が発表している「民間給与実態統計調査」によると、サラリーマンの平均給与は1997年の467万円をピークにその後下落し、2018年では441万円まで下がってきている。2008年のリーマンショック後から経済状況はいくぶんか回復したものの、相対的に日本人の平均年収は下がり続けている。

今年、財務省が発表した国民負担率(個人や企業の所得に占める、税金や、年金・健康保険・介護保険など社会保険料の負担の割合)は、44.6%と過去最高水準で、この数値は年々更新されている。

また、2019年10月から消費税が10%に増税されたことにより、社会保障額に加えて日々の生活の負担も重くなってきている。

②預金だけではお金が増えない時代になった
皆さんもご存知の通り、日本は「超低金利時代」といわれるほど銀行にお金を預けた際の金利が低くなっている。これは、長らく続いたデフレから脱却するために政府が行った年率2%のインフレ率を目指した金融緩和政策が影響している。

そのため現在(2020年)では、預金の利息で資産を大きく増やすことはほとんど不可能と言っていいだろう。

では、具体的にどの程度利率が下がっているのか。2007年12月では、定期預金金利は年0.4%、普通預金金利は年0.198%だった。その後さらに利率は下がり、2020年9月現在、主要メガバンクの定期預金金利は軒並み年0.002%となっている。つまり、100万円を1年間銀行に預けたとしても、利息はわずか20円ということだ。

そしてこの動きは今後もより加速していくと考えられている。

ここまで述べたように、私たちのお金を取り巻く状況は、非常に厳しいものとなっている。

給料は下がり、増税などにより支出は増え、銀行預金の利息も増えるばかりかむしろマイナスになってしまう可能性すらある。

じっとしていては自分の資産がどんどん目減りする時代となってしまった。そのことを嘆くだけでは仕方ない。そうならないためにいま、注目されているのが投資による資産形成だ。

現在の投資は株式投資に限らず、投資信託やFXなど、様々な投資手段がある。さらに、それらに新たな要素を付け加えて、投資家にとって簡単に資産運用に取り組める方法も増えてきた。

次項からは、新しい時代における資産形成術について述べる。

ニューノーマル時代の資産形成はロボットに任せる

それでは実際に、コロナ禍でも実践可能なニューノーマルの資産形成には、どういった手段があるのだろうか。

近年、よく話題に上がるのは、「積立投信」だろう。

積立投信とは、積立型の投資信託のこと。毎月一定額の投資信託を購入しながら、資産を定期的に積み立てていく投資手法だ。「つみたてNISA」という言葉を聞いたことのある読者も多いだろう。

少ない元手で始められ、資産運用のプロが運用してくれるので、手軽に投資デビューをすることができる。しかも、ドルコスト平均法により、目先の相場変動に捕らわれず、中長期運用を行うことができるというものだ。

そして、投資を行う上でいまトレンドかつ、ニューノーマルな時代の強力な味方が、ロボアドバイザーとも呼ばれる「AI(人工知能)」を応用した投資手法だ。

世界中の資産に投資する投資信託の中からAIが最適な組み合わせを見いだし、その投資信託を積み立て運用する、というものがメジャーだ。

ただ、AIを活用した投資方法は、積立投信だけではない。

いまコロナ禍において、FXが再注目されていることをご存知だろうか。

FXは、証拠金と呼ばれる元手のお金を入れて、最大25倍までの金額を外国為替で取引できるというもの。主な対象通貨は米ドルが中心だが、ユーロや豪ドルなどの通貨でも取引が可能だ。

FXのメリットは少ない元手で大きなリターンが期待でき、金利の恩恵も得ることができる。少ない元手で始められるという点は積立投信と同様だが、こちらのほうが短期的に大きなリターンを期待することできる。

多くの企業でテレワークが導入され、自宅で過ごす時間が増えた、という方も多いだろう。これまで通勤時間などで使っていた分のリソースを、資産形成に使おうという人が近年増えてきており、少額な元手でも取引ができるFXがいま改めて注目されている。

また、新たな視点として、テクノロジー(AI)の発達によって、これまでの投資リスクを抑えることが期待される点は注目だろう。

AI(人工知能)による資産運用の親和性と限界

なぜ近年、資産運用とテクノロジーに注目が集まっているのだろうか。

それは、資産運用=投資において、初心者投資家に対しても広く門戸が開かれるようになったからだ。

多くの専業投資家は、一日中PC画面や相場の変動を予測・対応しながら株や外貨などの売買を行う。勝つためには、投資の専門的な知識や、目まぐるしく変化する世界情勢を理解、把握するための情報収集に膨大な時間が必要となる。

一方で、世界的に有名な投資家であっても、未来の経済状況を完全に読むことは難しいとされている。

そのような激しい競争の世界において、一般サラリーマンや主婦などが投資で勝ち続けることは、時間的にも技術的にも難しいとされていた。

しかし、AI(人工知能)の出現によって、その常識は大きく覆された。AIが自動的に投資家の代わりに売買を統計データに基づき判断・実行(注文)してくれるおかげで、専門知識が無い初心者、一般投資家であっても、気軽に投資にチャレンジができるようになったのだ。テレビCMなどで、ロボアドバイザーの名称を聞いたことのある方も多いだろう。

AIが予想してくれるとなれば、当然出てくるのが、未来の相場はどうなるのか?という疑問だろう。そのため現在流通しているAI系アルゴリズムでは、「価格予測」のトピックが注目されがちだ。だがAIによる資産運用において、価格予測は本当に重要なのだろうか。

その疑問に対する一つの解として、インヴァスト証券が提供する、育てるAIトレード『MAiMATE(マイメイト)』が行った実証実験によれば、世に多くある「一定期間後の正確な価格予測」よりも、「最適なポジション管理」を重要視するべきだ、という結論が導かれたという。

AIによる「価格予測」よりも、「最適なポジション管理」を重要視するべき理由

なぜ、先述のような結論となったのか。それは、「想定される運用が実際は実現されない」という問題を避けることができないからだ。

価格を予測する場合、「どのくらい遠くの将来を予測するか」を検討する必要がある。そうなると、2つの問題が発生する。

①予測対象が近い将来の場合
・何らかの理由で、突然の大幅な価格変化をキャッチする可能性が高まる。
・わずかな予測誤差の変化で、価格上昇と下落の判断が大きく分かれてしまう可能性がある。

②予測対象が遠い将来の場合
・一定のパターンにより価格変化の発生が期待でき、予測がしやすくなる。
・ただし、予測時点までポジションを確保し続けられれば利益となるが、途中の急激な価格下落などの要因でポジションが解消されてしまい、結局は想定した運用ができないケースが多い。

インヴァスト証券はマイメイトの開発段階で、ディープラーニング技術を用いて、何度も様々な将来の予測期間のパターンを実験したが、「想定される運用が実際は実現されない問題」は解決が難しく、実装を見送ったという。

その代わりにマイメイトでは「価格予測」ではなく、「最適なポジション管理の学習」をテーマに開発が進められた。

「最適なポジション管理の学習」とは何か。

マイメイトで採用されているAIは、AIエージェントと呼ばれ、他の一般的なAIアルゴリズムと同様に、過去の相場からユーザーの「利益」にとって最適な将来予測を行う。

他のAIアルゴリズムと異なる点としては、AIエージェントがトレードの学習を行う際、複数の分身を作成する点だ。そして、その分身達にトレードを行わせ、本体はその結果と知見を集約するという仕組みを採用している。

AIエージェントが行う学習ステップは以下の手順で行われる。
1.本体は多くの分身をつくる
2.各分身に自由に疑似トレードさせる
3.本体は各分身の結果と知見を集約し、自身のトレードスタイルを更新していく

例えば、以下の参考画像のイメージで、AIの本体が誕生時や継続学習時に、自身の分身に擬似トレードさせた結果と知見を集約し、それをもとにAI本体が取引ロジックをアップデートしていく、といった具合だ。

つまり、従来のAIのように、途中で発生するリスクを考慮しない遠い将来の一点(この場合は価格)を予測するのではなく、その時々に最適なポジション、つまり「利益が狙えそうなポジション」を調整してくれるのだ。また、「どのくらい含み益(損)が出たら利益(損失)を確定するか」も事前に設定する必要はない。

AIエージェントは、ポジションを新たに立てるべきか、保有を続けるべきか、手仕舞い(保有しているポジションを決済し現金化すること)するべきか、の判断を総合的に学習し、ユーザーの利益を確保するために動き続ける。それをインヴァスト証券では、「最適なポジション管理」の学習と呼んでいる。

AIエージェントは最初は勝率が低かったとしても、日々の相場の動向やコミットした際の経験を学習させ続けて育てることで、利益を得るための最適な判断の精度が高まっていく。

これらの理由から、今後のAIを活用した投資戦略としては、「価格予測」を行うよりもむしろ「最適なポジション管理」を重要視する方が、結果的にリスクを抑えてメリットを最大化できる可能性が高いと思われるわけだ。

では、この特徴を備えているマイメイトとは、具体的にどのようなサービスなのだろうか。

ニューノーマルな資産運用、マイメイトの魅力

インヴァスト証券が提供する、マイメイトは、FX売買シグナルの配信サービスで、自己学習を繰り返す強化学習型AIトレードサービスだ。インヴァスト証券の口座を保有しているユーザーに無料で提供されている。

マイメイトに採用されているAI技術には、アルファ碁などで有名な強化学習型のアルゴリズムが採用されている点も特徴的だ。具体的には、Googleが2016年に発表をしたA3C(Asynchronous Advantage Actor Critic)という先端の強化学習システムが取り入れられている。

その他の特徴については以下。

マイメイトの特徴は、前述した「価格予想ではなく、最適なポジション管理を目指す」ということだけではなく「ソーシャルアルゴトレード」という点があげられる。

一般的に、優秀なトレーダーのトレードをコピーするトレード手法のことをソーシャルトレードと呼ぶが、マイメイトはユーザーが作成したAI(アルゴリズム)のトレードをコピーする。これをインヴァスト証券は「ソーシャルアルゴトレード」と呼んでいる。

マイメイトが目指すものは「自律成長が可能な自動売買プラットフォーム」だという。
それは、ユーザー同士が自動売買手法を評価し合うことで、より優れた自動売買手法が生まれ、その優れた自動売買手法を利用することで他のユーザーも利益を享受することができる、ユーザー自身が競い合うように自動売買手法を向上させることを目指すプラットフォームだ。

マイメイトは、ユーザーが作成・教育をしたAIエージェントを、他のユーザーがフォローすることでトレードに利用できる。また、他のユーザーが作成した優秀なAIエージェントの教育方針を参考に、自身のAIエージェントの育成に活かして、より優秀なAIエージェントへと成長させるということも可能だ。

このように、資産運用にソーシャルネットワークの要素を組み入れる事で他のトレードサービスと大きな差別化を図っている。

マイメイトが他のサービスと一線を画す、ニューノーマルな資産運用サービスであることはわかったが、実際の運用成績はどのような結果を残しているのだろうか。

実は、2020年3月のデータでは、コロナ禍にも関わらず8割以上が大勝という結果を残している。

全AIエージェントの月間累積損益は+1,309,613 pipsの大幅プラス。平均月間損益は+396 pipsと厳しかったコロナ相場下で大勝し、8割以上のAIエージェントがプラス収益で2020年3月を終了。

3月2日時点で誕生していたAIエージェント登録数は3,305件であり、2020年3月のエージェントによる疑似的なトレード結果は+1,309,613 pipsという非常に強いプラスとなった。全AIエージェントの平均月間損益は+396 pips(=1,309,613÷3,305)となり、86%のAIエージェントがプラス収益で2020年3月を終了している。

また、2020年8月の最新データでは、ドル円のAIの7割がプラスという好成績を収める結果に。また、ポンドドルも全体でプラスとなっている。

以上のデータからも、マイメイトの目指す「最適なポジション管理」は、実績も伴っていると言えよう。

※文中のマイメイトの損益データは、疑似的なトレードシグナルの結果であり、将来の利益を保証するものではございません。

資産運用の入り口としてのマイメイト

これからの時代、お金に対する不安は常に付きまとうことになる。

国は国民に投資を積極的に推奨し、自分の身は自分で守ろう、というメッセージを発信している。

冒頭にもお伝えしたとおり、私たち一般人が専業投資家のように、常に相場に張り続けることは難しい。ましてやいきなり投資と言われても、一体何から手を付けて良いのか分からない、という人が大半だろう。

そのような状況の中で希望となるのが、AIを活用した自動売買システムだ。

マイメイトは個人の特性に合った形で成長していき、①時間的制約(情報収集や勉強時間)や②知識的制約(投資初心者)、③心理的制約(投資に興味はあるが二の足を踏んでいる)を外してくれるので、気軽に資産形成の第一歩を踏み出すことができるきっかけになると思われる。

※マイメイトの自動売買システムは2020年秋ごろ実装予定

時代の状況は常に良くも悪くもアップデート・変化していく。私たちの資産づくりに対する考え方も少しずつできるところから変えていく必要があるだろう。今後は、AIがさまざまな判断のサポートをしてくれる。少しでもあなたが将来の資産形成に興味があれば、そのための選択肢に「マイメイト」を加えてみてはいかがだろうか。

マイメイト リスク・費用などについての重要事項
本取引は、店頭外国為替証拠金取引であり、元本および利益が保証された取引ではありません。取引通貨の価格および金利等の変動により損失」が生じるおそれがあります。

また、スワップポイントが受取りから支払いに転じることもあります。

有効比率が一定水準以下となった場合、建玉を自動的に強制決済(ロスカット)いたしますが、本取引は預託すべき証拠金以上の取引が可能なため、急激な相場の変動等によっては、証拠金の額を上回る損失が発生するおそれがあります。取引を開始されるにあたっては、本取引の仕組みやリスクを十分ご理解いただき、お客様自身の責任と判断で取引していただきますようお願いいたします。

●売買手数料は、新規注文・決済注文ともに無料です。

●投資助言報酬は、1,000通貨あたり1円(税込)となり、スプレッドに含まれます。

●本取引は、通貨ペアの売付けの価格と買付けの価格に差(スプレッド)があり、相場急変時等はスプレッドが拡大する場合があります。

●証拠金の25倍までのお取引が可能です。新規約定日においては、新規約定価格を基準価格として、その価格に応じた必要証拠金額(円換算)を適用いたします。翌営業日以降においては、各通貨ペアの毎営業日の終値を基準価格として、その価格に応じた必要証拠金額(円換算額)を翌営業日に適用いたします。法人は新規約定日においては新規約定価格に対し、金融先物取引業協会公表の為替リスク想定比率を加味した金額(円換算額)です。翌営業日以降においては各通貨ペアの毎営業日の終値に対し、金融先物取引業協会公表の為替リスク想定比率を加味した金額(円換算額)を翌営業日に適用いたします。

マイメイトのリスク・重要事項については、インヴァスト証券ホームページを必ずご覧ください。

インヴァスト証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第26号

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取材・文:花岡 郁