日本IBM、SMBCモビットのインターネット基盤を刷新 Red Hat OpenShiftを採用

日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)は、SMBCモビットのインターネット基盤を刷新し、さらなるネット取引の拡充や、ユーザーの利便性および顧客体験向上を支援するための俊敏性やセキュリティーを兼ね備えた次世代システム基盤を構築することを発表した。

次世代システム基盤には、Red Hat OpenShiftを採用するという。

SMBCモビットでは、「最新テクノロジーを活用し、新たな金融価値の創造に挑戦します」を企業理念とし、客とのかわらぬ信頼関係を築くために、常に最新で最適な商品の開発とサービスの提供を目指している。

スマホチャネルを中心とした客との接点の変化に対応して、さらなるネット取引の拡充や、客の利便性および顧客体験向上を推進するためには、サービス拡充に迅速かつ柔軟に対応できる俊敏性や高度なセキュリティーを確保した次世代のシステム基盤が必要とされていた。

今回のシステム基盤構築においては、IBM の「クラウド・モダナイゼーション・サービス」を活用して20年前に構築したシステム基盤を再構築し、クラウド技術を新たに採用しながら既存システムとの連携を図ることで、新たな価値を生み出すよう基盤を刷新したという。

例えば、セキュアで標準化された連携プラットフォームを構築したことにより、他社との連携や他社のサービス活用を容易にし、顧客サービスの向上を支援。

また、従来はシステム毎に大規模な更改を実施してきたが、基盤を刷新するとともにマネージドサービスを活用することで、基盤の維持にかかるコストを削減する。

さらに、オープンソースを活用し、自動化されたデリバリーパイプラインを構築するとともに開発スタイルの変革に取り組み、開発に要する期間を短縮して新たなサービスをタイムリーに提供できるようになるとのことだ。

今回、現行のインターネット・システム基盤の刷新に、業界で最も包括的なエンタープライズKubernetes基盤であるRed Hat OpenShiftとクラウド・モダナイゼーション・サービスが採用された。

Red Hat OpenShiftは、複雑なハイブリッドクラウド環境全体でアプリケーションのイノベーションを実現する単一のプラットフォームを提供するKubernetes基盤。

クラウド・モダナイゼーション・サービスは既存の機能を維持しつつ、最新化されたアプリケーション・フレームワークをベースにクラウドネイティブ/コンテナ化を行うことで、保守性・拡張性の高い柔軟なアプリ構造を実現する。

さらに、セキュリティーが強化された、より高可用なシステム基盤上で、アプリ開発から運用まで一貫したサービスが提供されるという。

先進の外部クラウドサービスの活用を取り込み、SMBCモビットにおける最新テクノロジーの選定と新たな金融価値の創出を、スピード感をもって提供することが可能になるとのことだ。

モバイルバージョンを終了