京セラら、5G通信デバイス利用のドローン新規ソリューションを共同開発

ドローン

ブルーイノベーションと京セラは、ブルーイノベーションが開発した、複数のドローンやロボットを制御・管理するシステムプラットフォームBEP(Blue Earth Platform)と、京セラが通信機器事業で培ってきた無線通信端末技術を融合させて、ドローン分野での新たなソリューションを共同開発したと発表した。

なお、9月29、30日に幕張メッセにて開催されるJapan Drone2020のブルーイノベーションブースにて、同ソリューションを展示紹介するとのことだ。

同ソリューションは、ドローンやドローンポートに設置したカメラや各種センサーの情報を、京セラが開発する5Gコネクティングデバイスを活用し、ブルーイノベーションのBEPへ伝送することで、さまざまなソリューションを実現。

5Gコネクティングデバイスは、ドローンやロボットに搭載可能な小型の通信端末で、5G通信により「高速大容量」「多接続」で、センサーの情報をサーバーへ伝送することが可能。

ブルーイノベーションのBEPは、「複数台の飛行・群制御」「非GPS環境下での自己位置推定技術」「物流用ドローンポートの運行管理」「AI解析連携」などに強みを持ち、センサーからの大容量の情報を活用して、高精度かつ安全なドローンの飛行や効率的な業務フローを実現するとのことだ。

開発における各社の役割は、ブルーイノベーションがドローンソリューション全体の企画、開発、Blue Earth Platformを利用したサーバーシステムの開発を担い、京セラは、4G網、5G網への接続が可能となるコネクティングデバイスの開発。

プラント点検においては、ドローンで撮影した映像を安全に管理したい、その場で点検結果を確認したいというニーズがあり、同ソリューションは、ドローンで撮影した映像をリアルタイムでサーバーへ伝送し安全に格納しつつ、AIなどで解析した結果を現場の点検員へ伝送することを実現するという。

また、物流においては、ドローンの離発着エリアであるドローンポート周辺の安全性の確保や、ドローンの飛行状態の監視が求められており、同ソリューションでは、ドローンポート周囲を監視しているカメラの映像をリアルタイムで航空管制室へ伝送したり、AIで周囲の安全性を解析したりすることで、ドローンの離着陸の安全性を確保することができるとしている。

なお、今秋より、プラント点検および物流の各ソリューションで実証実験を実施する予定とし、その他の用途においても、順次開発予定であるとのことだ。

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