楽天モバイルとTech Mahindra Limited(以下、テックマヒンドラ社)は、「Rakuten Communications Platform」(以下、RCP)の展開に向けた両社の連携について合意したと発表した。

楽天モバイルとテックマヒンドラ社は、ネットワークサービスの変革や顧客体験の向上などに取り組み、イノベーションを加速させていくという。

同合意に基づき、テックマヒンドラ社は楽天モバイルが推奨するパートナー企業(プリファード・パートナー)として、RCPを利用する通信事業者や企業などの顧客向けに、同社の技術とソフトウェアを提供し、RCPを通じたモバイルネットワークの開発と展開をサポート。

また、テックマヒンドラ社は、楽天モバイルにIT、セキュリティシステム、ネットワークに関するマネジメントサービスを提供するほか、将来的に同社と楽天モバイルはRCPの代理販売についても協議していくとのことだ。

RCPは、世界中の通信事業者や企業が、安全でオープンなモバイルネットワークを迅速かつ低コストで簡単に構築できるクラウドネイティブなプラットフォーム。RCPを導入することにより、通信事業者や企業は新たな収益源を生み出し、顧客に革新的なサービスを提供できるようになるという。

同社が開発したRCPはコンテナやマイクロサービスなど、仮想化や自動化に関する最新テクノロジーを組み合わせた新世代モバイルネットワークに基づいており、安全性を重視した運用方針に沿って構築されているとのことだ。

また、RCPには、楽天モバイルのネットワークを構成する全ての要素が含まれており、複数ベンダーが提供する通信事業者向けアプリケーションやソフトウェア、ネットワーク運用システム(OSS)やビジネス支援システム(BSS)、エッジコンピューティング、仮想化ネットワークの管理機能などが含まれているという。

顧客は、RCPが持つアプリケーションストア形式のインターフェース上で、各地域の要件に合わせてプラットフォームをカスタマイズすることができるとしている。

楽天の代表取締役会長兼社長であり、楽天モバイル代表取締役会長兼CEOの三木谷浩史氏は、「楽天モバイルは革新的なテクノロジーにより世界初のエンドツーエンドの完全仮想化クラウトネイティブモバイルネットワークを立ち上げ、モバイルサービスを再定義しました。通信業界のデジタルトランスフォーメーションという共通のビジョンを持つテックマヒンドラ社とのパートナーシップにより、『RCP』のお客様により迅速で効率的なサービスを提供できることを期待しています」とコメントしている。