キリン、PETボトルの新規薄膜形成技術を開発 酸化や劣化を防ぎ軽量化を実現

キリンホールディングスのパッケージイノベーション研究所は、環境に配慮したパッケージとして、「ホットワイヤーCVD 装置によるPETボトルの新規薄膜形成技術」を開発したと発表した。

この開発成果が評価され、同社は9月14日に、公益社団法人日本包装技術協会が主催する「第44回木下賞」を研究開発部門にて受賞。

同社のパッケージイノベーション研究所は包装容器を専門に開発しており、これまで、ビールびん(リターナブル)の軽量化、アルミ缶の“缶ぶた”の縮径化、国内最軽量の2リットルPETボトルなど、環境に配慮したさまざまな容器を業界に先駆けて展開してきた。

今回、第44回木下賞を受賞した「PETボトルの新規薄膜形成技術」は、PETボトルに無色透明でリサイクル可能なガスバリア膜を形成し、酸化や劣化を防ぎつつ軽量化を可能にする技術で、省資源化への貢献が期待されるという。

同社は、2月には「キリングループ環境ビジョン 2050」を策定し、その中で「容器包装を持続可能に循環している社会」を目指している。

今後も同社は、ユーザーの利便性を考慮しながら、省資源化のためにこれらの技術などを活用することで持続可能な容器包装の展開を推進し、社会課題の解決を目指していくとのことだ。

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