パルコおよびパルコスペースシステムズは、名古屋PARCO館内入口にパーソナルロボット「temi」を設置し、スタッフが遠隔で来場客の案内をする「非接触インフォメーション」のトライアル運用を開始したと発表した。

Temiは、人間が遠隔から操作をする「アバターロボット」に分類されるロボット。

専用のスマートフォンアプリを使用し、離れたところに設置されたtemiにアクセス、ロボットに装備されたタブレットを通じてtemiの周辺に居る人とビデオ通話をすることや、アプリからの操作により、temiを自走させ、移動させることが可能であるとのことだ。

今回の実証実験においては、名古屋PARCO西館入り口にtemiを定点設置。バックヤードに居るインフォメーションスタッフがtemiにアクセスし、入り口を通行する来場客の問い合わせに答える実証実験を実施するとのことだ。

館内の施設やキャンペーンに関する案内など、通常口頭で対応できる業務についてはロボットで遠隔対応することが可能となり、館内での対人接触の回数を減らすことにより、新型コロナウィルス感染リスクの軽減に努めるとしている。

また、ロボットはインフォメーションカウンターと距離のある「西館1F大津通側正面入口」に設置し、有人カウンターとロボットの遠隔操作の両方で来場客の案内業務を実施。どの入口から入ってきても、近くで問い合わせができる状態を整備することで、感染リスクの軽減に努めながら、より買い物がしやすい環境づくりの両立を目指すとのことだ。

同社は、デジタル技術を活用したパルコならではのショッピング体験の革新および店舗DX促進を目指し、これまでもロボットを活用した実証実験を行ってきた。

なお、同トライアルは、9月18日から実施し、終了日は未定とのことだ。