テルモは、2020年度内の発売を目指して、非接触式体温計の開発に着手したと発表した。

医療現場での感染症スクリーニングとして、非接触の体温測定ニーズが高まるなか、医療体制の維持や、さらなる安全・安心な医療への貢献を目指して、感染対策や使い勝手を考慮し開発を進めているとのことだ。

テルモ設立の発起人の一人である北里柴三郎博士は、伝染病予防と細菌学の研究に、その生涯をささげたという。

1921年の設立からおよそ一世紀にわたる歴史においても、設立の原点である体温計開発に始まり、日本初の使い切り注射器や血液バッグの発売、輸液システムのクローズド化、手術室や病室などの環境整備、さらには院内感染防止に関するトレーニング提供など、感染に対する取り組みはテルモの主要なテーマであり続けているとのことだ。

医療機関における感染対策は特定の製品導入で完結するものではなく、製品の適正使用・効果的な運用から、院内ルールの策定・徹底など、さまざまな対策を組み合わせて、総合的に取り組まれている。

同社は、今後も、患者と医療従事者にとって安全で安心な医療をサポートできるよう、全社を挙げて、感染対策に関して必要とされるソリューションの提供に努めていくとしている。