羽田みらい開発が幹事を務める「羽田第 1 ゾーンスマートシティ推進協議会」は、国土交通省スマートシティモデル事業において、「先行モデルプロジェクト」に選定されたことを発表した。
HANEDA INNOVATION CITY(以下、HICity)は、「天空橋駅」に直結する延床面積約 13 万㎡超の大規模複合施設で、羽田みらい開発と大田区が官民連携で開発する、「先端」と「文化」の 2 つをコア産業とするまち。
羽田空港に隣接し、国内外への情報発信に優位な立地を最大限に活かし、新たな体験や価値を創造・発信する未来志向のまちづくりを推進しているという。
今回、羽田第1ゾーンスマートシティ推進協議会は、官民連携の下、大田区が抱える多様な地域課題を解決し、持続可能な都市とするための実証的取組を行うテストベッドとしてのスマートシティを形成することを目的に、以下3つの方策を定めている。
・空間情報データ連携基盤の構築
・多様な交流を生み出す仕組みづくり
・大田区が直面する課題に応える4つの取組展開
空間情報データ連携基盤の構築については、BIM を活用したデータの統合・可視化・分析が可能な「空間情報データ連携基盤」を構築し、先端的技術の協調領域として活用していくという。
多様な交流を生み出す仕組みづくりでは、協議会メンバーが先進的技術の実証・実装を行うと共に、HICity を先端的技術の実証フィールドとして広く提供することで、協議会外からも実証実験等を行うプレイヤーを積極的に誘致するとしている。
大田区が直面する課題に応える4つの取組展開は、「交通」、「生産性向上」、「観光」、「健康」の解決に資する取組み(スマートモビリティ、スマートロボティクス、スマートツーリズム、スマートヘルスケア)を展開し、早期のサービス実装を目指していくとのことだ。
今後、IoTを活用したトイレの空き状況表示や特別装置自動車を自律走行バスとして定常運行、アバターロボットを活用した遠隔観光体験サービスの展開などサービスのスマート化に向けた取り組みを実施していく方針を示している。