サイバーエージェントのDX本部は、店舗の棚やスペースの価値最大化を図る「CAリテールマーケット」において、話題のD2Cブランド商品のスムーズな仕入れを実現するマッチングプラットフォームの提供を開始したと発表した。

近年D2C市場が拡大する中で、実店舗は商品を売る場所という役割に加えて、オンライン上では難しいリアルな商品体験を通したユーザーコミュニケーションの場としての需要が高まっている。

このような背景から、同社では、小売企業には新規商品の開拓の場として、D2Cブランドやメーカーには販売機会の創出として、小売店舗と新たな商品のマッチングにより店舗の価値最大化を図る「CAリテールマーケット」を提供してきたという。

今回、新たに提供を開始するのは、「CAリテールマーケット」にて取り扱っている商品をWeb上で閲覧できるマッチングプラットフォーム。

「奇跡の歯ブラシ」をはじめ様々なジャンルの商品を掲載し、商品と小売店舗のよりスムーズなマッチングを実現するとのことだ。

小売企業は自由なタイミングで新商品の開拓ができるほか、同プラットフォーム上からサンプル商品の取り寄せが可能なため、仕入れ検討が容易に行える。

また、一方、商品毎に詳細ページを設けているため、D2Cブランドやメーカーは小売企業に対して商品への想いや特徴などをより詳しく伝えることが可能に。なお、商品登録は無料で行えるという。

さらに、D2Cブランド・メーカーのオフライン展開の機会創出だけではなく、商品出店時の集荷や配荷、棚の設営、サイネージなどの販促ツールを活用した運用・効果分析まで一気通貫したサポートを行うことで、小売企業・メーカーの双方にとって価値のある新規顧客獲得や収益最大化に寄与するとしている。

今後は、よりスムーズなマッチングからオフライン展開までの実現を目指し、煩雑なやりとりの簡易化・フロー化などの機能開発を進めるという。

また、「CAリテールマーケット」では、これらの取り組みを通じて、新しいモノ・コトとの接触機会やワクワクする新たな購買体験の創出、小売店舗における収益最大化を図っていくとのことだ。