凸版印刷は、さまざまな印刷方式で培ってきた色調補整の製版技術と、デジタル印刷用に開発した用紙を組合せて、従来のデジタル印刷では再現することが難しかった高品質なアート作品集を小部数で提供するサービス「TOPPAN FINE DIGITAL PRINT(TFDP)」の提供開始したと発表した。
TOPPAN FINE DIGITAL PRINTは、オフセット印刷、多色インクジェット出力で培ってきた画像データ補正技術を活かし、より美しい印刷表現を再現するカラーマネジメントをすることができる。
また、デジタル印刷において最適な印刷表現を行うことができ、紙の豊かな風合いを確保した新製品ヴァンヌーボ®LT-FS(竹尾・大王製紙)を使用している。
加えて、国内最新デジタル印刷対応製本機を導入したデジタル専用工場で生産しているため、美しい印刷物を印刷するとともに、個人情報管理にも対応した品質管理が可能とのことだ。
近年、印刷機器の技術革新よりデジタル印刷機器の導入が進み、オフセット印刷ではコスト高になってしまう小ロット印刷物の提供に使用される機会が増えている。
また、アート作品集を出版したいアーティストからは、高品質で、より美しいデジタル印刷物を求められていた。
この課題に対して、同社は2019年に導入した最新デジタル印刷加工機に加え、従来オフセットで培ってきた色調補整の製版技術と、デジタル印刷への最適対応を備えた新開発の用紙を組合せて、従来のデジタル印刷の色域を超えた高品質な印刷物(アート作品集)が提供できるサービスを開始するに至ったとのことだ。
同社は今後、TOPPAN FINE DIGITAL PRINTをデザイナー・写真家などのアーティストや、美術館や博物館の図録などに拡販していくとしている。