東京ガスエンジニアリングソリューションズ(以下、TGES)は、2017年より環境性能向上とレジリエンス機能強化を目的に「さいたま新都心地域冷暖房センター」のリニューアル工事を実施してきた。

このたび、7,800kWの高効率ガスエンジンコージェネレーションシステム(以下、CGS)および廃熱を活用する温水吸収式冷凍機、高効率電動ターボ冷凍機の導入などからなる同工事が完了したことを発表した。

この工事完了により、さいたま新都心地域冷房センターが熱供給するさいたま新都心エリアにおける環境負荷低減とレジリエンス強化が実現するという。

具体的には、さいたま新都心地域冷房センターから1年間で排出されるCO2の約25%、およそ5,600tを削減できる見通しであるとのことだ。

また、大規模災害などによる停電時に、地震に強いガス中圧導管からの都市ガスを使用してCGSをブラックアウトスタートさせることにより、真夏や真冬の冷・温熱の最大需要時においても通常と同量の熱供給が可能となるとしている。

東京ガスグループの地域冷暖房事業は、1971年の新宿地域冷暖房センター運営開始以来、およそ半世紀わたり、大気汚染対策、省エネ、省CO2、レジリエンス強化等の時代のニーズに合わせて進化してきた。

また、工業団地のスマエネ事業やタイ・バンコクの地域冷房事業への参画など、事業エリアを拡大している。

TGESは、事業を通じて培ってきたユーザーズ・ノウハウに基づくエンジニアリングソリューションにより、今後も環境に配慮した快適な都市の構築に貢献していくとのことだ。