「LINE ドクター」11月より提供開始 LINEヘルスケアがオンライン診療参入

LINEと、エムスリーの共同出資により設立した合弁会社LINEヘルスケアが、新たに、クリニックの検索・予約から実際の診察・決済まで、全てLINE上で完結できるオンライン診療サービス「LINEドクター」を11 月から提供開始することを発表した。

また、「LINEドクター」の導入費用・月額費用が0円で利用できる医療機関向けプラン「Basic Plan」の事前登録の受付も開始する。

LINEヘルスケアは、昨年の12 月より LINEで直接医師に相談できる「健康相談サービス」の提供を開始。病院に行く前の不安や自宅でのセルフケアなどについて多くの相談を受けており、相談リクエスト数は、2020 年8月時点で累計30 万件を突破しているという。

厚生労働省は、新型コロナウィルス拡大の影響を受け、電話や情報通信機器を用いた診察等の時限的・特例的な取り扱いとして、初診からのオンラインでの診察対応を可能とする対応をとった。

オンライン診療は、高齢者の通院の負担解消や近くに病院が無い地域の住民にも、平等な医療の提供ができる一方で、ユーザー側の導入ハードルの高さや医療機関側の導入のコストの負荷等が、オンライン診療浸透の課題の1つとして挙がっている。 
 
今回、11 月に提供を開始する「LINEドクター」は、LINEビデオ通話を利用して、医師の診察を受ける事ができるオンライン診療サービス。新たなアプリをダウンロードする必要も無く、クリニックの検索・予約から、診察、そして決済まで、LINEアプリ上で行うことが可能だという。また、オンライン診察を利用するための追加手数料は一切かからず、ユーザーは診察費のみ(※1)で利用可能となる。

医療機関向けには、利用環境・機能などによって選べる複数プランを提供予定となっているが、11 月は「Basic Plan」から提供をスタート。

「Basic Plan」には、クリニックの予約機能、LINEビデオ通話機能、モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」をはじめとした決済機能が搭載されており、初期費用・月額費用を無償(※2)で提供する。

LINEドクターであれば、LINEで、診察を行う事ができるので、患者側の導入ハードルを下げる事ができるだけでなく、大きな導入コスト・運営コストもかける事なくオンライン診療サービスを始める事が可能だという。

同サービスは今後、「オンライン服薬指導」との連携も予定しており、自宅にいながら、医師の診察を受け、処方された薬を薬剤師の服薬指導のもと、自宅で受け取る事ができる世界を実現していきたいとしている。

(※1)処方箋による薬代や薬の配送料金等は、別途必要。

(※2)決済手数料は除く。

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