Appleは、サプライチェーンと製品をカーボンニュートラルに一歩近づけるクリーンで再生可能なエネルギー源である世界最大の陸上風力タービン2基の建設に投資すると発表した。
デンマークの町、エスビアウの近くに位置する200メートルの高さのタービンは、毎年62ギガワット時を生み出すと想定されており、これは約20,000世帯に電力を供給するのに十分であり、強力な洋上風力タービンのテストサイトとして機能するとのことだ。
なお、エスビアウで生産された電力は、 ビボーにあるAppleのデータセンターを支え余剰エネルギーはデンマークの送電網に入るという。
同社は、8月に2030年までに事業全体、製造サプライチェーン、製品ライフサイクル全体でカーボンニュートラルになる計画を発表。
同社の事業はすでに100%再生可能エネルギーとカーボンニュートラルで運営されているが、この新たなコミットメントは、2030年までに、販売するAppleデバイスは、気候への影響がゼロになることを意味する。
なお、これには、ヨーロッパに拠点を置くすべてのサプライヤーを再生可能エネルギーに移行することが含まれる。
ドイツに本拠を置くサプライヤーであるVarta社は、100%再生可能電力でApple製品を稼働させることを決定。
ヨーロッパ全体で、Appleのサプライヤーは、ドイツに拠点を置くHenkelとtesa SE、オランダに拠点を置くDSM Engineering Materials、スイスに拠点を置くSTMicroelectronics、ベルギーに拠点を置くSolvayなど、自社のApple製品向けのクリーンエネルギーソリューションに取り組んでいるという。
なお、Appleは、2015年10月に同プログラムを開始し、サプライヤーのエネルギー使用量削減と100%再生可能電力への移行を支援。 現在まで、17か国の72の製造パートナーが、100%再生可能エネルギーを投入することを約束している。
同社のすべてのサプライヤーがこのプロジェクトを完了すると、年間1,300万トンを超えるCO2を削減できるとのことだ。この量は、毎年300万台以上の自動車の排出分に相当する。