ユニセフ・イノチェンティ研究所が発表した「レポートカード」シリーズの最新報告書を発表。自殺、不満、肥満、低い社会的スキルや学力といったことが、先進国の子どもたちに共通に見られる特徴になっていることを明らかにした。

レポートカードシリーズは、各国の比較可能なデータを元に経済協力開発機構(OECD)または欧州連合(EU)に加盟する国々の子どもの状況をランキングで示したもの。

今回発表された「レポートカード16-子どもたちに影響する世界:先進国の子どもの幸福度を形作るものは何か」は、新型コロナウイルス発生前のデータを用い、子どもたちの精神的幸福度(生活満足度が高い子どもの割合、自殺率)、身体的健康(子どもの死亡率、過体重・肥満の子どもの割合)、スキル(読解力・数学分野の学力、社会的スキル)の3分野を総合してランキングしている。

Unicef ranking

同レポートの指標によると、オランダ、デンマーク、ノルウェーが、子どもが住む場所として、最も順位の高い国々であるという結果が示されたとのことだ。

また、日本の「子どもの幸福度」の総合順位は38カ国中20位。

unicef japan

また、3つの分野に関しては、精神的幸福度が37位、身体的健康が1位、スキルが27位という結果となり、特に低い精神的幸福度については、「現在の生活に満足している」と答えた子どもが、62%しかいなかったという。