テルモは、中国ベンチャーキャピタルのCDキャピタルの新規ファンドに参画したと発表した。

ファンドの投資期間は5年間で、ファンドの総額、テルモの投資額は非開示となっている。

CDキャピタルは、医療関連スタートアップへの投資に特化しており、現在、ファンドサイズ合計約6億米ドルに上る複数のファンドを運営し、40以上のスタートアップ企業への投資実績があるという。

中国で実現倍率(DPI)が高い医療関連ベンチャーキャピタルと評価されており、資金援助に加え、事業戦略や法規制に詳しい運用チームが投資先を支援し、製品開発と商業化を促進するとのことだ。

医療機器業界におけるこのような投資は、企業の研究開発や事業開発を補完し、新技術の獲得や事業買収につながる戦略の一つになっている。

同社も2013年から、米国のファンドに参画し、6年間で2,000件を超えるスタートアップを評価してきた。

培われた経験を生かし、ファンドへの投資に加え、テルモとしても直接スタートアップへの出資をしているという。2019年には、新たに米国の2ファンドに合計5,000万米ドルの投資を始め、活動の幅を広げているとのことだ。

今回のファンド参画により、中国国内の新規技術に早い段階から関与が可能になる。中国の医療ニーズに合致した医療機器やデジタルヘルスの技術を取り込み、中国国産製品の拡充や新たなビジネスモデルの構築につなげていくとしている。