ツール・ド・東北、Zwiftにてバーチャルで実施 応“縁”フェスも開催

ヤフーと河北新報社は、東日本大震災の復興支援および震災の記憶を未来に残していくことを目的としたサイクリングイベント「ツール・ド・東北」のオンライン企画「ツール・ド・東北 オンライン応“縁”フェス」を9月2日から9月30日まで開催すると発表した。

Yahoo! JAPANと河北新報社は、9月19日、20日の両日に開催を予定していたツール・ド・東北 2020の開催を新型コロナウイルス感染拡大の影響を考慮し、中止すると2020年5月に決定。

ツール・ド・東北は、1年に1度は実際に被災地を訪れ、東北の魅力や現状、復興への道のりを感じてもらうことを目的に2013年より毎年開催してきた。

今回、東北の地での開催は実現できないが、東北への応援や想いを繋げるきっかけとして、また大会を通じて生まれたさまざまな「縁」をこれからも大切にしていくことを目的に、オンラインで行う企画として「ツール・ド・東北 オンライン応“縁”フェス」を開催するとのことだ。

また、本来であれば東北でツール・ド・東北 2020が行われていた9月19日に、「Zwift」を使用したバーチャルサイクリングイベント「ツール・ド・東北 Virtual Ride」(参加費無料)を開催。

完走者には、このイベントでアバターが着用する「ツール・ド・東北 Zwiftオリジナルジャージ」のロックが解除され、イベント後もZwift内で使用が可能になるという。

なお、ツール・ド・東北 Virtual Rideにはライドリーダーとしてツール・ド・東北フレンズでサイクリング・キュレーターの別府始氏が参加するとしている。

ツール・ド・東北 オンライン応“縁”フェス

また、今回開催されるツール・ド・東北 オンライン応“縁”フェスでは、「走って応“縁”」、「聞いて応“縁”」、「買って・食べて応“縁”」をテーマに各企画を展開。

現地に行けなくても、東北の人々が作る「いいもの・おいしいもの」を「買って・食べてもらう」ことで、東北との絆を繋ぎ続け、復興を応援したいという想いから、同企画にあわせてYahoo! JAPANが運営するインターネット通販モール「エールマーケット」内に特設ページを用意。

宮城県を中心に福島県、岩手県の伝統工芸やご当地グルメに加え、「ツール・ド・東北」のエイドステーション(休憩所)で提供される気仙沼の「ふかひれスープ」や東松島の「のりうどん」など、生産者こだわりの品を紹介し、販売するとしている。

また、同フェスの公式テーマソングとしてORANGE RANGEが新曲「Imagine」を書き下ろし。

同曲は、ツール・ド・東北 2020の開催にあわせ公式テーマソングとしての発表が予定されていたが、中止となったため、今回の発表となったとのことだ。

これに伴い、フェス特設ページ内で、「Imagine」と共に昨年の大会映像や今年撮影した地元の人々やライダーのメッセージを集めた特別映像を公開。

ツール・ド・東北は、今後も、一人でも多くの人に被災地に訪れてもらい、自転車を通して東北の魅力や現状、復興への道のりを感じてもらえる自転車イベントを目指していくという。

来年は、東日本大震災から10年の節目の年を迎え、これまで以上にツール・ド・東北の魅力を高め、安全で安心な大会運営を行い、再び東北の地で交流の場を提供したいと考えてているとのことだ。

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