スターバックス コーヒー ジャパンは、深刻化する気候変動の影響に対し、積極的な対策に取り組むコロンビアの生産者から調達したシングルオリジンコーヒー「スターバックス® コロンビア サンタンデール」を9月2日に発売することを発表した。

「スターバックス® コロンビア サンタンデール」(左)、「コロンビア」(右)

スターバックスは、コーヒー生産者を支援する拠点として、世界の主要なコーヒー生産国9か所に、「ファーマーサポートセンター」を設立している。

気候変動の影響に対応する、持続可能なコーヒー生産も、そのチャレンジの一つだとしている。

2012年、コロンビアにも同施設をオープン。日陰を作る「シェードツリー」の植樹を気候変動の主な対策として推進しているという。

シェードツリーの植樹により、コーヒーの木に直射日光が当たるのを避け、コーヒーが受ける気温の影響を調節する。

今回発売する「スターバックス® コロンビア サンタンデール」の故郷、サンタンデール県では9割のコーヒー農園で、シェードツリーによる日陰栽培を実施しているとのことだ。

加えて、害虫の防除策の指導や、水や土壌の管理なども推進。

その結果、コロンビア国内で11万にも上る農園(コロンビア国内コーヒー農地面積の43%)が、生産量のアップや収入の安定など、コーヒー生産者の生活の向上につながっているという。

また今回の発売に併せて、全国のスターバックスでは、同商品を含むコロンビアのコーヒー2種をハイライトしながら、コーヒー生産者の暮らしや気候変動への挑戦に目を向け、コーヒーのエシカル(倫理的)な調達について考える「99キャンペーン」を実施。

一杯のコーヒーを通じ、コーヒーのエシカルな調達について考えるきっかけになればとの想いを込め、9月7日~9月9日のキャンペーン中、生産地のストーリーとともに、「99」の文字を描いたカップでコロンビアのコーヒーを提供するとしている。

加えて、9月2日~9月13日の期間、コロンビア産コーヒー豆のいずれかを購入した利用客を対象に、コロンビアのコーヒーを楽しむヒントや、生産地のストーリーを発信するオンラインコーヒーセミナー“More about Colombian Coffee”を開催。

同社は、コロンビアをはじめとしたコーヒー生産地が直面する課題の解決に取り組み、世界中のコーヒー生産者の生活を持続可能なものとするため、挑戦を続けていく方針を示している。