NECは、「空飛ぶクルマ」と重量物に特化した産業ドローン「カーゴドローン」を開発するSkyDriveに出資を行ったと発表した。

今回SkyDriveは、日本政策投資銀行をはじめ、NECを含む10社を引受先とした第三者割当増資により、シリーズB資金調達ラウンドにおいて39億円の資金調達を実施。

同社は今後、調達した資金で、空飛ぶクルマとカーゴドローンの技術開発と事業開発を加速していくとしている。

NECは、これまで日本発の空飛ぶクルマの開発活動団体「CARTIVATOR(カーティベーター)」を運営する一般社団法人CARTIVATOR Resource Managementとスポンサー契約を締結し、空飛ぶクルマの機体開発の支援などを進めてきたという。

また、航空・宇宙分野における航空管制システム・衛星運用システムなどで培ってきた管制技術や無線通信技術、無人航空機の飛行制御技術の開発実績および重要インフラ分野でのサイバーセキュリティ対策に関する知見を有しており、これらの技術・知見およびCARTIVATORへの支援活動成果を活用し、空飛ぶクルマの移動環境に必要となる、交通整理や機体間・地上との通信などを支える管理基盤の構築を目指しているとのことだ。

NECは、今回の出資を機にSkyDriveとの連携をさらに強化し、空飛ぶクルマが行き交う未来における安全・安心な新しい移動環境の実現に取り組んでいくとしている。