JTBとセールスフォース・ドットコムは、地域経済のデジタルトランスフォーメーション(DX)を共同で推進するべく、包括的連携・協力に関する協定を締結した。

これにより、両社は、新型コロナウイルスがもたらした急速なDXの流れを日本各地域の経済活性化の実行手法として拡大し、地域社会の持続可能な発展を支援するという。

また、地域と都市部との間で拡大するデジタル格差を解消するため、最先端のクラウド基盤をベースに、さまざまなオンライン技術を活用し、オフラインと融合させた地域創生を目指すとしている。

JTBは今回、観光産業のデジタル化やマーケティングの実行による、地域の経済発展とデジタルビジネスの創造のため、セールスフォース・ドットコムと提携。

将来の観光産業の活性化を担うデジタル人財の育成を推進すると同時に、地域経済における各種事業のDXと、横断的データ活用、その先の地域CRM(顧客関係構築)などを包含した人と地域がつながる、持続可能な地域創生を目指すとのことだ。

一方、セールスフォース・ドットコムは、クラウド技術の啓発を通して、平等で多様性のある社会の実現と、地域創生に貢献することを目的に同協定を締結。

同社では、地域と都市部との間で拡大するデジタル格差を解消する上で、地域DXの推進と、人財の育成がもっとも重要だと考え、将来的には、地域と世界をつなぐ人財の輩出を支援したいとしている。

なお、JTBは、セールスフォース・ドットコムの公式コンサルティングパートナー契約も締結し、同協定における各種取り組みを効果的に進める体制を整えていく方針も示している。