NTTテクノクロスとゲヒルンは、NTTテクノクロスのデジタルサイネージ「ひかりサイネージ」と、ゲヒルンの「防災情報配信システム」を連携させ、最適な防災情報を迅速にデジタルサイネージに配信する新サービスを11月下旬より提供すると発表した。

同サービスでは、災害発生時や気象警報発表時には、設置場所に応じて、その地域に必要な防災情報を表示する。多くの人が集まる交通機関や観光地のほか、従業員の防災対策としてオフィスや工場などへの設置にも適している。

また、特務機関NERV防災アプリと同じく、シンプルで視認性が高い文字フォント「AXIS Font(アクシス フォント)」を採用。色覚に異常を持つ人でも見やすい配色にするなどアクセシビリティを重視しているという。

防災情報と一緒に最寄りの避難所や多言語での案内を表示するなど、用意されたテンプレートを利用してオリジナルコンテンツを配信。また、サイネージ端末ごとにコンテンツを指定できるので、設置場所からの避難経路などを表示できるという。

これらにより、災害発生時や気象警報発表時に迅速な判断・避難が可能になるとのことだ。

昨今、台風・豪雨、地震といった大規模な災害が頻発していることから、多くの人に情報を配信できるデジタルサイネージを活用した防災情報配信のニーズが高まっている。

しかし、従来のデジタルサイネージで配信される防災情報は、テロップなど文字情報によるものが多いことから視認性が低く、また訪日外国人に対する情報伝達にも言語上の課題があった。

ゲヒルンは、2011年の東日本大震災を機に、「日本をもっと安全にする」という理念のもと、Twitterや「特務機関NERV防災」アプリなどを通して、視認性が高く分かりやすい防災情報を多くの人に提供している。

今回、NTTテクノクロスのひかりサイネージとゲヒルンの防災情報配信システムを連携させることで、災害発生時や気象警報発表時に、最適な防災情報を迅速にデジタルサイネージに配信する新サービスを提供する。