丸井グループは、全国の農家や漁師などの生産者と消費者をつなぐプラットフォーム「ポケットマルシェ」を運営するポケットマルシェへ出資を行い、資本業務提携を締結したと発表した。

丸井グループは、「小売」「フィンテック」に「共創投資」を加えた三位一体のビジネスモデルによってシナジーを追求することで、個々の事業の総和を超えた価値の創出を目指しているという。

また、ポケットマルシェは「食」のプラットフォームを通じて、食材の魅力だけでなくその裏側にある生産者のストーリーを発信することで、「自分の価値観で選ぶ」「共感する人から買う」といった購買の選択肢を消費者へ提供し、加えて、生産者と消費者との直接的なコミュニケーションを重視。

こうしたポケットマルシェの考えは、丸井グループが掲げる「共創」の姿勢と一致していること、また、ポケットマルシェが持つさまざまなノウハウや丸井グループと異なる視点から生まれる新たな発想が、同社グループの「共創投資」の推進に資するものであると考え、今回の資本業務提携にいたったとのことだ。

今回の出資を皮切りに、今後は、年間2億人が来店するマルイ店舗や700万人を超えるエポスカード会員といった丸井グループのリソースを活用し、ポケットマルシェの成長・発展に向けた取り組みを推進するとともに、同社グループにおいてのリアル店舗への出店やカード利用拡大によるLTV(生涯利益)の向上など、グループ全体の価値向上をめざすとしている。

なお、具体的には、ポケットマルシェへのエポスカード決済サービスの導入やカード会員に向けた優待・特典のほか、リアル店舗での生産者と消費者をつなぐイベントの展開などを検討。

同社グループは、ポケットマルシェとの協業を進めることで、オンラインとオフラインを融合した新たな体験価値を創出していくとしている。