住友商事は、自動車の設計・開発領域におけるエンジニアリング事業を手掛けるSCオートモーティブエンジニアリング(以下、SCAE)を設立し、100年に一度と言われる自動車業界の大きな変化に対応することを目的に、自動車エンジニアリング事業に参入したと発表した。

自動車業界を取り巻く環境は、CASE領域の拡大、自動車のモデル数の増加、デジタル化や各種性能の高度化、さらにはグローバル規模での地域毎の開発ニーズなど、多種多様な開発要件が生まれており、大きな変革期を迎えているという。

同社は、このような自動車の設計開発業務の複雑化により、外部のパートナーとの連携が求められ、今後は自動車エンジニアリングサービスの需要がより一層高まることが予想されるとしている。

SCAEは、住友商事と自動車開発のエキスパートが手を組んだ、新しい業態のエンジニアリング会社。住友商事のグローバルネットワークを駆使した情報収集力・対応力と、自動車の各技術分野に精通したエキスパートの知見を活かし、顧客の課題開設を支援するという。

また、先行開発・車両開発・ソフトウェア開発などの各分野にて、グローバルにパートナーシップを結び、ますます複雑化する顧客の設計・開発ニーズに応えるとのことだ。

なお、住友商事は、自動車産業において部品・車両製造から販売、アフターサービスまで幅広い領域に携わり、バリューチェーンの川上から川下までを網羅するさまざまな事業を手掛けている。

同社がこれまで培ったノウハウ・ネットワークを最大限に活用し、住友商事ならではの価値やサービスを提供するとともに、自動車業界の発展・成長に貢献していくとのことだ。