NECは、NTTドコモ(以下、ドコモ)のキャッシュレス決済サービス「d払い」向けに本人確認(KYC)をオンラインで実現するサービス「Digital KYC」を8月4日より提供開始したと発表した。

これにより、ドコモのd払いアプリで送金や出金等を行う際に必要となる本人確認手続きがオンラインで完結するという。

これまで、d払いユーザーが送金や出金等を利用するには、あらかじめ銀行口座の連携、各金融機関による本人確認が必要であったが、今回、NECのDigital KYCのソフトウェアキット「Digital KYC SDK(Software Development Kit)」をドコモのd払いに搭載することで、オンライン上で迅速かつセキュアな本人確認が完結するとのことだ。

NECのDigital KYCは、顔と本人確認書類(運転免許証・在留カードなど)を画面に表示される指示に従って撮影し、撮影データなどの必要事項を送信することで、オンラインで本人確認手続きが完結する。

これにより、非対面での本人確認を迅速かつセキュアに実現し、ユーザーの利便性が向上するだけでなく、ユーザー体験のデジタル化に貢献するとのことだ。

NECは、2020年度までの3カ年の中期経営計画「2020中期経営計画」のもと、ネットワークの強みを活かした新たな領域におけるサービス事業を推進。

Digital KYCの提供を通じて、ネットワークを柔軟に活用し、人・モノが生み出すデータを産業の枠を超えてつなぐ 「NEC Smart Connectivity」の提供を加速し、新たな社会価値を創造していくとしている。