香港政府観光局は、現在の新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、毎年10月の末に行われる香港の看板イベント「香港ワイン&ダイン・フェスティバル」を、初のバーチャル形式で開催することを発表した。
香港ワイン&ダイン・フェスティバルは、11年前に初めて開催して以来、観光客にも地元の人々にも、人気のあるイベントだという。
バーチャルで実施する香港ワイン&ダイン・フェスティバルでは、専門家が集めた特別なワインやグルメ体験を提供することで、同イベントの人気の理由でもある活気溢れる祭りの雰囲気を再現。
また、バーチャル形式の利点を生かして、イベントの開催期間を通常の4日間から数週間に延長することにより、より多くの人が時間や地理的な制約なしに、参加できるようになるとのことだ。
香港政府観光局は、できるだけ本来の雰囲気を損なわずに各種イベントをオンラインで開催できるよう「オンライン・ハブ」を構築し、例年行われるほとんどのイベントプログラムをバーチャル開催するとしている。
様々なワイン業者が、同イベントのために特別割引や特別商品を用意しており、参加者はバーチャルな展示スペースでワインを閲覧したり購入することが可能。
さらに、著名なワインや料理の評論家やシェフ、ワイン専門家を招き、ワインのペアリングや料理に関するワークショップやクラスも、バーチャル空間で開催される。
香港政府観光局会長のパン・ユウカイ氏は「今年は新型コロナウイルス感染症の発生という厳しい状況下にありますが、多くの方々に香港のユニークな食文化を引き続きお楽しみいただきつつ、厳しい経済情勢に直面する香港の飲食業界に、ビジネスの機会を提供したいと考えています。」とコメントしている。