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AIを活用したMRIスキャンは従来の4分の1の時間に Facebookらが研究結果を発表

フェイスブックは、同社のAI研究部門であるFacebok AI Research(FAIR)とニューヨークランゴーン医療センターの医師や医療画像専門家と提携して、体の臓器や血管を撮影するMRIにAIを活用することで、従来の25%のデータから高精度な画像を生成したと発表した。

MRIスキャナーが必要なデータを収集するにはかなりの時間がかかり、また1日にスキャンできる人数も制限されている。さらに、一部のタイプの組織はスキャンが行われている間常に動いているため、画像はぼやけすぎて役に立たない場合があるという。

加えて、医師がすぐにMRIによる診断結果を必要とする場合、代替としてX線とCTスキャンを用いる場合があるが、MRIとは異なり、電離放射線を使用するため体への負担がかなり大きくなる。

そこでFacebook AIの研究者は、ニューヨークランゴーン医療センターの医師や医療画像専門家と提携して、この問題を解決するために、人工知能の研究を進めてきた。

研究チームは、本来必要であるデータの25%のみをAIモデルに学習させることで、高精度な画像を生成することに成功。AIで生成された画像は、標準の低速MRIプロセスで作成されたグラウンドトゥルース画像と一致したとのことだ。これにより、患者のMRIでの検査時間をはるかに短くすることができるという。

また、スキャン速度だけでなく、画像の正確さも追求する必要があるとしているが、American Journal of Roentgenologyに掲載されている臨床試験の結果によると、標準のMRIの画像と同じように正確かつ信頼できる画像を生成できるとのことだ。

従来のMRI画像(左)従来の4倍速で出力されたMRI画像(右)

この試験では、膝の損傷の「診断的に交換可能な」MRI画像を生成できる一方で、スキャンマシンからのデータを約75%削減できることを示しているという。実際、この研究に参加した放射線専門医は、AI加速画像を従来の画像と区別できなかったとのことだ。

今回のモデルをオープンに共有しているため、MRIメーカーはマシンを大きく改造することなく今すぐテストすることができるという。研究チームは、今後、脳などの他の重要な臓器と同様に機能することを示していきたいとしている。

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