NTT Comが、8月31日からリモートワークにおけるコミュニケーションを活性化するオンラインワークスペース「NeWork（ニューワーク）」の提供を開始することを発表した。
NeWorkは、従来のWeb会議では難しかった、立ち話感覚でのちょっとした相談や雑談（casual collision）などを活性化できるようにデザインされた、新しいコミュニケーションツール。
同サービスにログインしておくだけで、同じオフィスにいるかのように、チームやプロジェクトのメンバーに話しかけることが可能になるという。
またメンバーとの会話では、ビデオ通話だけでなく、資料の画面共有を行うこともできるため、本格的な会議にも利用可能になっているとのことだ。
リモートワークにおいてはWeb会議やチャットが必須のツールとなっているが、事前のスケジュール確認や、打ち合わせURLの発行、URLの連絡などの手間がかかり、話しかけるような気軽さでは利用できないのが現状だ。
さらに、リモートワーク環境下では、オフィスで隣にいた同僚たちと話すためにもWeb会議を設定しなくてはならず、隙間時間を見計らった簡単な相談や、チームワークを円滑にしたりアイデアを生み出したりするために重要な雑談をすることが難しくなっている。
同サービスは、ニューノーマルの働き方におけるこのような課題を解決するため、「リアルより気軽に話しかけられる」ことを目指して開発されたとのこと。
社内外のHCD（※）専門家が参画し、利用者の体験価値を中心に据えるデザイン思考にもとづいてプロジェクトを進めているという。なお、開発にあたっては、社内外の有識者などへのインタビューを重ねてコンセプトやUIの設計を行い、開発着手からリリースまで、すべてリモートワークで実施されたとのことだ。
同社は今後もアジャイル開発により随時機能を追加するほか、提供開始後のユーザーインタビューなどを通じて頻繁にサービスの改善を行っていくとしている。
（※）Human Centered Designの略。プロダクトやサービス開発において、より使いやすく、より豊かな体験を生むために、技術やモノではなく利用者たる「人間」を中心にすえて設計していくアプローチのこと。