新型コロナウイルスの影響により、各地で花火大会の中止や海開きの中止が決定している。また、感染者数の拡大もあり、各自治体での対応が求められている。

そうした中、夏休みに入り、海外旅行はもちろん帰省や国内旅行すら慎重にならざるをえない状況の中、さまざまなレジャーが注目されている。

今回、AMPでは、この夏、コロナ禍においても夏を感じられるレジャーを紹介。概要は以下となる。

  • RVパーク
  • キャニオニング
  • ボートフィッシング
  • ドライブインシアター

RVパーク

RVパークとは、キャンピングカーユーザーをはじめとする、車中泊旅行を楽しむ利用者に「より安全・安心・快適なくるま旅」を提供するもので、駐車場での車中泊を公認された施設のこと。

日本RV協会(JRVA)があり、同協会は、全国の道の駅や日帰り温泉施設、オートキャンプ場、湯YOUパークと連携し、今後日本各地にRVパークをオープン予定であるとしている。

日本RV協会は、RVパークの条件として、以下の条件を定めており、この条件を定めていない施設は、「RVパークライト」と呼ばれている。

  • ゆったりとした駐車スペースで、一週間くらいの滞在が可能であること
  • 24時間利用が可能なトイレ
  • 100V電源が使用可能
  • 入浴施設が近隣にあることが望ましい
  • ゴミ処理が可能
  • 入退場制限が緩やか 事前に確認が必要

RVパークがコロナ禍においても楽しめる魅力は、車中泊であるという点。また、駐車スペースもしっかり確保されていることで、他の利用者とのソーシャルディスタンスの確保が容易である。

RVパーク石打ユングパルナスオートキャンプ場

全国各地にパークはあり、日本RV協会は、キャンピングカーユーザーが安心して車中泊できる公認エリアが必要であると考え、RVパークの拡大を図っているとのことだ。

キャニオニング

続いて紹介するのは、キャニオニングというアウトドアスポーツのトレッキング、クライミング、懸垂下降、カヌー、水泳、飛び込みなどの要素を用いて渓谷の中を目的のポイントまで下って行く活動。

また、キャニオニングとは逆の渓谷を下流から上流に向けて探検するものをシャワークライミングがある。

新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点により、県境をまたぐ移動は未だ好ましくないとされており、首都圏に在住している人は、地方になかなかいけない状況が続いているだろう。

こうした中で、キャニオニングは、全国に体験できる場所があり、夏の自然を感じられるレジャーとして注目されている。

東京都には、奥多摩や青梅などの都心を離れ、自然が多く感じられる地域で開催されており、非日常の体験を東京で感じることが可能であるという。

ボートフィッシング

ボートフィッシングは、コロナ禍でも、開放的な貸し切り船での釣行は、船上で乗船者以外に接触がないため、ソーシャルディスタンスの確保をし、「3密」を避けながら楽しむことができるアクティビティとして注目されている。

また、都心部からの出船が可能なため、屋外のレジャーではあるが、遠方への移動が不要であり、子供から年配まで老若男女問わず手軽に体験ができるという。

都心でボートフィッシング・ルアーフィッシングの事業を展開している、ベイワークスでは、釣りに必要な道具は全て貸し出し可能であることや、事前の準備などが不要であり、手ぶらの状態で乗船できるとのことだ。

都心のロケーションもよく、東京湾では夜景を一望できるなど、遊覧船のような楽しみ方もできるため、ドライブ感覚での貸し切りクルージングも可能であるとしている。

ドライブインシアター

最後に紹介するのは、ドライブインシアター。上記の3つとは違うが、車に乗ったまま映画鑑賞ができる施設として、コロナ禍で注目を集めている。

このドライブインシアターは、道の駅やイオンエンターテイメントが展開している全国のイオン店舗にて続々開催されるという。

また、吉本興業は、「よしもとドライブインシアター」を実施。大阪・万博記念公園にて、所属タレントのライブを開催する「笑いのParking」や映画の上映を行うなどを発表している。

OUTDOOR THEATER JAPANは、大型から家族用の大小スクリーンのレンタルなどを提供しており、日本の魅力的な場所を“劇場化”するプロジェクトを展開しているという。

なお、こうした取り組みは、新型コロナウイルス感染症の流行以前に行われていたが、感染症の流行により、ソーシャルディスタンスの確保が必要とされる中で、多くの企業がウィズコロナ時代における、劇場体験の新しいソリューションとなる可能性のあるドライブインシアターの導入に至ったとのことだ。

また、ドライブインシアターは今後、映画だけでなく様々なイベントにも活用できるとされている。ニューノーマルな時代において、新たなエンタメコンテンツの楽しみ方の方法となるかもしれない。

まとめ

今回、RVパーク、キャニオニング、ボートフィッシング、ドライブインシアターといったコロナ禍で夏を感じられる4つのレジャーを紹介したが、これらのレジャーにおいても注意すべき点はたくさんある。

ヴァリューズが発表した2020年夏の旅行予定のアンケート調査では、「旅行を検討していない」と答えたのは、62.0%(全体:18,427)という結果に。

あらゆる懸念がされているレジャー業界。まずは、「楽しさ」よりも「安心・安全」を重視し、感染症拡大対策を徹底した行動に努め、夏を感じられるレジャーを楽しんでみてほしい。